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アマゾン、アレクサ・スキル開発ツールに直感的なインターフェイスを導入し、新しいAlexa skill builderを公開した。このツールは自然言語対話の開発にも使うとユーザーリクエストにもっと適切な回答できる。同ツールを自然対話作成に使うことでユーザー・リクエストにもっとスマートな回答が提供できる。
紹介された新しいツールにスロット入力、確認機能や自然プロンプト(natural prompt)という機能が追加され、それらによってスキルはユーザーの意図に関する適正情報を収集し、適切な回答が提供できることを確保する。
本ツールのβ版は4月18日からアマゾン・デベロッパーポータルで提供された。現在、同ツールはアメリカ英語、イギリス英語とドイツ語で提供されている。数機能はアメリカ英語のデベロッパープレビューでしか提供されていないが、アマゾンはそのビルトーイン機能をイギリスやドイツで提供できるように開発を進めている。
アレクサ・スキル開発ツールのメイン機能
スキル開発ツールのビジュアル・インターフェイスを使ってスキルの相互作用モデル(interaction model)を簡単に開発できるという。この機能を使って複数の言い返しをスキルに追加できる。アレクサ対ユーザーの複数言い返し会話(multi-turn dialog)でユーザーの要求に応えるための情報が収集される。
さらに、新しいスキル開発ツールは下記を可能にする:
1. スロット、プロンプトや確認リクエストの管理に複数言い返し会話機能(multi-turn dialog capabilities)を使用
アレクサの開発キットではintent はユーザーの音声リクエストを実現する行動を表している。Intentの引数がスロットと呼ばれる。スロット入力、プロンプト、や独自で開発しているintentの確認など、スキルのエンドポイントで必要な作業を減らすダイアログ・モデルの作成が可能である。
アレクサは必要なスロットを確定するにはダイアログ・モデルを使い、ユーザーにスロットデータを要求する時ダイアログ・モデルで定義されたプロンプトをレンダリングする。同じく、スロットやintent用の確認要求を有効にすることができる。
アレクサが独自スキルに複数言い返し会話が必要なintentを送信する時、intentにはダイアログの状況が含まれている(ダイアログ開始、実行中あるいは完了という三つの状態)。Dialog.Delegateディレクティブを使って回答すれば、デベロッパーの代わりにアレクサがダイアログを管理するようになり、作業量を著しく削減することができる。
2.最近開発・公開された内蔵のintentとスロットの検索と閲覧が可能になった
内蔵のライブラリを使えば、アレクサの自然言語理解仕組みを把握し、発話の例(sample utterances, intentにマッピングされたユーザーが言える可能性が高い語句のこと)を入力せずにリクエストに回答ができる。今回このようなのintentとスロットの検索・使用が楽になった。
3. 独自のスキルと統合可能
スキル開発ツールはデベロッパーポータルの実行中のスキル開発フローでInteractionタブからアクセスできる。本ツールは既存スキルと新しいスキル開発にも使える。
同時に、アマゾンは新しいアレクサのテストツールのβ版を発表した。
デベロッパーがテストツールを使って、公開前にスキルをシェアし、フィードバックを集めることができる。
開発過程にユーザーフィードバックを導入することでもっと直感的な音声経験が開発できるという。
アマゾンチームはデベロッパーの独自開発スキルを認証取得に提出する前、ユーザーにベータテストをしてもらい、フィードバックに基づいてスキルを最適化することをお勧めしている。
Source: Amazon Developer website
Source: Amazon Developer Website
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デジタルソサエティ研究家。
1973年生まれ。IoTNEWS代表。株式会社アールジーン代表取締役。
フジテレビ Live News α コメンテーター。J-WAVE TOKYO MORNING RADIO 記事解説。など。
大阪大学でニューロコンピューティングを学び、アクセンチュアなどのグローバルコンサルティングファームより現職。
著書に、「2時間でわかる図解IoTビジネス入門(あさ出版)」「顧客ともっとつながる(日経BP)」、YouTubeチャンネルに「小泉耕二の未来大学」がある。