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Amazon Web Services、対話的音声・テキストインターフェイスを構築できるAIサービス「Amazon Lex」を提供開始

Amazon.com, Inc.の関連会社であるAmazon Web Services, Inc.(AWS)は本日4月24日、音声やテキストを使用した会話型インターフェイスをさまざまなアプリケーションに構築できるAIサービス、Amazon Lexの提供を開始したことを発表した。Amazon LexはAmazon Alexaを支える技術。Amazon Lexにより、最新かつ実積のある深層学習(ディープラーニング)アルゴリズムを、すべての開発者がフルマネージドサービスとして利用できるようになるという。

これまで、自動音声認識(ASR)及び自然言語理解(NLU)機能を備えたアプリを開発、導入し、スケールするには、膨大な量のデータやインフラストラクチャ上で高度な深層学習アルゴリズムを実行するトレーニングが必要で、そうしたスキルを持つ開発者はごくわずかに限られていた。Amazon Lexは、これらの負担を排除し、Amazon Alexaを支える自動音声認識及び自然言語理解機能をフルマネージドサービスとして提供することで、音声やテキストを使用した会話型のアプリを容易に開発できるようにするという。

Amazon Lexにより、天気や最新ニュースの確認、旅行の予約、食べ物の注文、ビジネス・ソフトウェアから最新の営業成績やマーケティングに関する情報の入手、コネクティッドデバイスの管理など、様々なタスクを実行できる会話型アプリの開発およびテストが可能になるとしている。

会話型アプリを開発するにあたり、開発者はユーザーの意図(航空券の予約など)を言葉にしたサンプルの言い回しと、その意図をAmazon Lex が音声に変換するのに必要な情報(旅行日や旅行先など)、またユーザーから追加情報を導き出すために必要な質問(「いつ旅行に行きたいですか?」「どこに行きたいですか?」など)をAmazon Lexに提供する。

その後は、Amazon Lexが、ユーザーから入力された音声またはテキストを聞き、または読み取り、会話の背後にある意図を理解し、会話を管理(「すでに旅行日が分かっていたら、この質問は省き、旅行先を訪ねる」など)する機械学習(マシーン・ラーニング)モデルを自動で構築。そして、開発者はFacebook MessengerやSlack、Twilioといった、モバイル/IoT デバイス、ウェブ・アプリケーション、チャット・サービス上に会話型アプリを構築することができるという。

Amazon Lexは、様々なプラットフォームで求められる認証をサポートし、トラフィックの増加に伴い自動で容量を拡張することから、インフラストラクチャのプロビジョニングや管理について心配する必要がないとしている。

Amazon Lexは、サーバーのプロビジョニングや管理なし (サーバーレス) でコードを実行できるイベント駆動型コンピューティングの草分けであるAWS Lambdaに統合されている。これは、Lambda機能を使用して、エンタープライズ・アプリケーションや Amazon DynamoDBのようなAWSサービスからビジネス・ロジックを実装し、データを取り込める、Amazon Lex会話型アプリを開発できることを意味する。

また、Amazon Lexには、ビルトイン・コネクターが備わり、会話型アプリから Salesforce、 Marketo、Zendesk、QuickBooksのような人気のSaaSアプリケーションのデータに容易にアクセスすることができるため、今後はセールスフォースからデータを取り込み、「セールスフォースにおける私のアカウントのトップ 10 を教えて?」といった質問にも答えることができるという。また、開発者は Amazon Lex が提供する分析結果を容易に利用でき、様々なアプリケーション性能や精度を計測し、そのデータを活用しその過程で自社アプリを改善していくことができる。

Amazon Lexは、AWSマネジメントコンソール、AWS コマンドラインインターフェイス(CLI)、AWS SDKから使用を開始でき、現在、ノースバージニアリージョンにて展開されている。

【関連リンク】
アマゾン ウェブ サービス(AWS)
Amazon Lex

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