日本テレビ放送網株式会社(以下、日本テレビ)とNTTレゾナント株式会社、株式会社フォアキャスト・コミュニケーションズの3社は、日本テレビ系列水曜ドラマ「過保護のカホコ」と連動した、AI(人工知能)会話サービス「AIカホコ」を本日7月7日より提供開始した。
7月12日よる10時放送開始するドラマ「過保護のカホコ」は、現代の日本が産んだ“過保護の象徴”である女子大生の「カホコ」が、自分と正反対の人生を送ってきた青年・初(竹内涼真)と出会い、自分の中に眠っていた本当の力を目覚めさせてゆき、家族の問題を解決しながら家族の危機を乗り越え、成長していくストーリー。
今回提供開始された「AIカホコ」は、「過保護のカホコ」の主人公「カホコ」がAIのキャラクターとなり、友人同士のような会話ができるサービスだという。「AIカホコ」は、ドラマの中での「カホコ」の成長に合わせて成長し、賢くなる。テレビドラマと連動したAIサービスの提供は放送業界初の試みだという。
ユーザーの投稿に対して、TVドラマ「過保護のカホコ」の主人公「カホコ」をキャラクター化したAI「AIカホコ」がLINE Messaging APIを利用したLINEアカウント上で返答。ドラマが各話放送終了後に、各回のドラマの内容とユーザーとの応答履歴を新たにディープラーニング(深層学習)で学習することで、ドラマの進行と連動して「AIカホコ」も徐々に進化していく。「AIカホコ」はNTTレゾナントが提供する「gooのAI」(※1)をベースとし、文脈を踏まえたユーザーとのスムーズな会話を実現するという(※2)。なお、「gooのAI」はNTTグループのAI関連技術「corevo」を活用している。
サービスの特長は以下の通り。
- ドラマの進度と並行して賢くなる
「AIカホコ」は「教えて!goo」で提供しているAI技術を応用し、複数文の組合せからなる回答を生成する。「教えて!goo」のAI技術は約3,000万件の恋愛に関するQAデータをディープラーニングで学習しているが、「AIカホコ」はドラマの内容や、内容に即したQAデータ、ドラマの進行に合わせた「教えて!goo」のカテゴリーの単語、ユーザーが投稿した文脈をディープラーニングにより学習。これにより、ユーザーが投稿した文脈を学習・理解し、単文のみではなく、文脈を持った複数文からなる応答を返すことができるという。 - ユーザーとのやりとりの文脈を理解して答える
2017年3月にNTTレゾナントと日本テレビが行ったAIとの会話に関する実証実験では、直前数回のやりとりを踏まえ、ユーザーが投稿する質問に対し、文脈に沿った回答を返すことで、ユーザーとAIが自然にチャットで会話ができる技術を研究してきた。この実証実験で得た知見を応用し、「カホコAI」は、ユーザーとカホコの会話履歴を、ドラマの放送後に学習対象に取り込むことで、徐々に会話の文脈に即した自然な応答をユーザーに返答することができるという。
同サービスを利用するには、LINE株式会社が運営するコミュニケーションアプリ「LINE」において、「AIカホコ」と友だちになる必要がある(※3)。
※1「gooのAI」は、ポータルサイト「goo」を通じて蓄積したインターネットに関わる技術やノウハウとNTTグループのAI関連技術「corevo」の活用に加え、NTTレゾナントが独自に開発した技術。
※2「AIカホコ」は利用者から送信されたテキストデータに対して応答。スタンプ、静止画、動画に対しては応答しない。
※3「AIカホコ」は、2017年7月7日から友達になることが可能であり、同サービスは9月30日に終了となる予定。また、予告なくサービスを変更・終了する場合がある。
【関連リンク】
・日テレ(NTV)
・NTTレゾナント(NTT Resonant)
・フォアキャスト・コミュニケーションズ(Forecast Communications)
・LINE
・過保護のカホコ
・LINE > AIカホコ
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