NECは、既存の入退場ゲートやドアに設置することで顔認証による解錠を実現する「NeoFace Access Control」の販売を本日開始した。
希望小売価格(税別)は120万円で、出荷開始日は本年2月14日だ。
同製品は、専用のハードウェアにNECの顔認証AIエンジン「NeoFace」や顔認証用カメラ、CPUボードなどを最適化し組み込んだパッケージ製品だ。
1台で約5,000人分のデータ登録が可能で、本体自体にデータベースを保持しているため、別途サーバを用意することなく1台のみでも運用が可能。
また、様々な入退管理システムやゲートとの連携が可能なため、システムやゲートをまるごと置き換えることなく既存のものに連携させるだけで顔認証による解錠を実現するという。
背景
昨今、企業や大型イベント会場などを運営する団体において、利用者の入退管理におけるセキュリティ対策の強化や特定顧客に向けたサービス向上を目的に、生体認証を活用したいというニーズが高まっている。
今回、NECは顔認証を用いた本人確認を手軽に実現するため、専用ハードウェアに顔認証AIエンジンや顔認証用カメラなどをワンパッケージ化し、本日より販売を開始する。
特長
1. ワンパッケージ化による簡単導入
NECの最先端AI技術群「NEC the WISE」の1つである顔認証AIエンジン「NeoFace」を、顔認証用カメラ、タッチパネルなどとともに専用のハードウェアに組み込み、ワンパッケージ化した。
また、外気温45度での運用や防塵・防滴など優れた耐環境性により、半屋外への導入を可能にした。
これらにより、既存の入退場ゲートやドアに同製品を設置するだけで、顔認証を活用した入退管理を、場所を選ばず手軽に実現できるという。
また、本体に付属しているカードリーダを活用し、顔とICカードを組み合わせた二要素認証も可能。これにより、ICカードの貸し借り・盗難などのなりすましによる不正入退を抑止できるということだ。
2. 同製品1台のみでの運用が可能
本製品1台で約5,000人分のデータ登録が可能で、本体のみでデータベースの登録・更新・削除ができる。本体自体にデータベースを保持しているため、別途サーバを用意することなく1台のみでの運用が可能だ。
また、データベース管理サーバと連携させることで、約10,000人分のデータ登録や管理、多数台での運用も可能だという。
3. 様々な入退管理システムやゲートとの連携が可能
APIの提供により、様々な入退管理システムやゲートとの連携が可能なため、システムやゲートをまるごと置き換えることなく既存のものに連携させるだけで顔認証による解錠を実現するという。
また、顔認証関連製品と連携した新たなソリューションをパートナー企業と創出または提供することを目的とした「ソリューション開発プログラム/顔認証」に同製品を追加し、パートナー企業との協業をさらに強化するとしている。
なお、同製品はNECのIoT基盤「NEC the WISE IoT Platform」における「NEC the WISE」の各種AIエンジンを迅速・柔軟に活用できる環境を提供する「AI・アナリティクス」の1つとして新たに追加し、「NEC the WISE IoT Platform」のさらなる強化をはかるのものだという。
【関連リンク】
・「NeoFace Access Control」製品紹介ページ
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