ウエスタンデジタルコーポレーション(以下、ウエスタンデジタル)は、ディープラーニングに対応し、AllFrame AIテクノロジーを搭載した、大容量の監視システム対応ハードディスクドライブ「Western Digital Purple 12TB」を発表。日本では、7月下旬より出荷が開始される。
同製品は、複数の高解像度ビデオストリームのキャプチャと、録画されたデータにアクセスしてディープラーニングや解析を同時に行うことができ、ビデオ監視の新たな可能性をもたらすことを狙いとしている。
この機能は新たに広がりつつある人工知能(AI)機能搭載DVR(Digital Video Recorder)およびNVR(Network Video Recorder)システム専用に設計されており、AIがバックグラウンドで継続的なラーニング(学習)をしながら、イベントのリアルタイム検知を支援する。
米IT調査会社IDCの予測によると、監視ソリューションによって創出されるビッグデータ(エクサバイト)は2021年までに年間25パーセントの割合で拡大する見込みだ。
これは、設置されるカメラの高機能化、解像度の大幅な向上、アプリケーションのインテリジェント化、アナリティクスおけるビデオ活用の世界的な拡大によるものだという。
従来のビデオ監視システムは動く物体を検知するのみで、詳細な解析機能は提供されていなかった。
今回のシステムでは、リアルタイムのEdgeアナリティクスなどの機能が追加され、物体の検知精度が向上。これまでは、動物、木の葉、さらには光などがアラームを誤作動させることがあったが、AI搭載システムでは動く物体を検知するだけでなく、解析を行うことで、潜在的な脅威となるかどうかを判断することができるという。
さらに、ディープラーニングのアルゴリズムは動く物体の検知だけでなく、顔認識や行動予測といった高度な機能にも対応し、小売業界やエンターテインメント業界での活用も促進するとしている。
【関連リンク】
・ウエスタンデジタル(WD)
無料メルマガ会員に登録しませんか?
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。