GSMA、世界の省電力広域市場の技術標準でモバイル通信業界が合意したことを歓迎

GSMAは12月21日、新たに登場した省電力広域(LPWA)市場向けの技術標準でモバイル通信業界が合意し、3GPPが同標準を受け入れたと発表した。

業界が狭帯域IoT(NB-IoT)、エクステンデッド・カバレッジGPRS(EC-GPRS)、LTEマシンタイプ通信(LTE-MTC)の共通規格で足並みを揃えることにより、モバイル通信事業者およびそのエコシステムパートナーは、2020年までに市場規模が5890億米ドル(※)に達し、機器間(M2M)市場の約47パーセントを占めるとマキナ・リサーチが予想するLPWA市場から利益を得ることが可能となる。これらの補完的技術は3GPPリリース13で規定される予定で、認可周波数帯を使用して提供され、すべてのLPWA使用事例に対応するため、顧客の選択肢が確保されると同時に、IoT市場の繁栄に寄与する。

 

モバイル通信事業者、OEM、チップセット企業、モジュール企業、インフラ企業の27社により支えられているGSMAの「モバイルIoTイニシアチブ」では現在、LPWAソリューションの開発促進の取り組みを進めており、2016年前半に世界の複数地域で試験運用を実施し、同年後半には完全な商用ソリューションの提供を開始する。また、GSMAは合意されたNB-IoT規格の詳細を詰めるために、1月18~22日にブダペストで3GPP臨時作業委員会を開催する。

 

【NB-IoTフォーラムおよびオープンIoTラボ】

先日発表されたNB-IoTフォーラムの会員は、同フォーラムがGSMAのモバイルIoTイニシアチブの一部となり、NB-IoT技術向けの世界的なエコシステムの構築に傾注することで合意した。

同フォーラムの柱の1つは「オープンIoTラボ」の開設。オープンIoTラボは、LPWA技術を開発して商業提供を促進するとともに、多種多様な垂直業界向けのNB-IoT対応デバイス/アプリケーションを開発するよう企業に促すことを目的とし、あらゆる通信事業者、モジュールベンダー、アプリケーションプロバイダーが利用できるものだ。

このラボでは、エンドツーエンドの相互運用性試験を実施する機会も提供していく。

 

【GSMAのモバイルIoTイニシアチブ】

モバイルIoTイニシアチブは、LPWAソリューションの認可周波数帯での商業提供を加速させることを目的としている。LPWAネットワークは、低データ転送速度で長いバッテリー駆動時間を必要とし、たいてい遠隔地で長時間にわたって無人で稼働するM2Mアプリケーション向けに設計されている。

LPWAネットワークは産業資産追跡、安全監視、水道/ガスの検針、スマートグリッド、駐車場、自動販売機、街灯など、広範な用途での利用が期待されている。また、人やペットトラッカーなどのウエアラブルデバイスの接続にも使用できる。LPWAモジュールは低コストであるばかりでなく、接続にかかる費用も低くなると見込まれるため、市場の規模拡大に役立つ。

IoTアプリケーションの要件は多種多様であることから、単一の技術ではLPWA使用事例のすべてに対応できない。このため、同イニシアチブは3件の補完的な認可済み3GPP標準規格に傾注してきた。

 

※ 金額(米ドル)は、接続がLPWA技術に最適か適合するM2M市場の2011年における実質値。

 

【関連リンク】
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