MBC試作ファンド、AI技術応用の環境ソリューションとIoT位置情報技術の2社へ投資

Makers Boot Camp(以下、MBC)は、ジェネラル・パートナー(GP)として管理する「MBC Shisaku 1号投資事業有限責任組合」の投資先として、屋内向け位置情報ソリューションサービスを提供するARIN Technologies(以下、ARIN Tech)と画像認識AIを用いてゴミを分別するスマートゴミ箱を開発するCleanRoboticsの2社に決定し、投資したと発表した。

CleanRoboticsは現在量産化試作の段階であり、ARIN TechはMBCのサポートを受けて量産化に向けたモノづくりを今後日本でおこなう予定だ。

スマートフォンの普及により位置情報を活用するサービスが多く提供されているが、多くはGPS衛星からの信号を利用して現在地を把握している。

GPSの信号が受信できない屋内では、通常Wi-Fiやビーコンが用いられているが、ARIN Techは情報発信デバイスと室内に設置済みのアンカーとの距離を計算し、位置情報と高さを3次元で割り出す独自技術を開発している。

同時に位置情報を蓄積するソフトウェアの開発をおこない、それらの技術は現在S&P 500の大手製造業工場にて試験的運用がおこなわれている。

GPSを用いた位置情報から「位置情報3.0」と言われる多様化した屋内測位の技術は日本でも発展を続けており、屋内位置情報システムの国内市場は2022年には78.5億円にも達する見込みだという(株式会社矢野経済研究所)。

CleanRoboticsは、ゴミの分別をAIを用いた画像認識システムでおこなうゴミ箱「Trashbot」を開発しており、中国 深センのハードウェア専門のアクセラレーターHAXによるプログラム(毎年1000社の応募の中から30社が参加)にも選抜されたことのあるスタートアップだ。

公共施設等での利用を想定しており、ピッツバーグのPPG Paints Arena等で現在利用されている。「リサイクル法は場所によって異なる」「複雑な分別のためにリサイクル率が上がらない」「リサイクルゴミへの他のゴミ混入」など問題が発生していたが、「Trashbot」はゴミの分別を正確におこなう技術でこの問題を解決していくとしている。

【関連リンク】
Makers Boot Camp
アリンテクノロジーズ(ARIN Technologies)
クリーンロボティックス(CleanRobotics)

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