木村情報技術、ソフトバンク株式会社とIBM Watsonエコシステムパートナー契約を締結。製薬企業などの製品情報センターシステムの開発に着手。

木村情報技術株式会社とソフトバンク株式会社は、「IBM Watson日本語版」のエコシステムパートナー契約を締結した。

 

IBM Watsonは、クラウド上にある大規模なデータを分析し、自然言語で投げかけられた複雑な質問を解釈して根拠に基づいた回答を提案するコグニティブ・コンピューティング技術を実用化した“学習する”システムだ。

IBM Watsonを活用した新しいアプリケーションやサービスを日本市場で導入・展開するために、ソフトバンク株式会社が日本アイ・ビー・エム株式会社と協同で提供する「IBM Watsonエコシステムプログラム」におけるエコシステムパートナーには、IBM Watsonを活用したアプリケーションやサービスを提供する「ビジネスパートナー」と、IBM Watsonの導入コンサルティングやIBM Watsonと接続するアプリケーションの開発などの技術的支援を行う「テクノロジーパートナー」の2種類がある。木村情報技術株式会社は、その両方に選定された。

 

【背景と目的】

近時、製薬業界においては、本格的な高齢化社会の到来に伴う医療費抑制対策によりこれまで以上にシビアな経営判断を求められている。一方で、医師・薬剤師、一般消費者等の製薬企業への要求水準は一層高まっている。例えば製薬企業の製品情報センターなどのコールセンター業務に関して言えば、投入リソースを見直しつつエンドユーザーの満足度を高めていく必要がある。

このような背景を踏まえ、2005年の創業以来医療分野を中心にシステム・サービスをワンストップで提供し続けてきた木村情報技術株式会社は、IBM Watsonエコシステムパートナー契約締結を契機に、IBM Watsonを活用した製薬企業などの製品情報センターシステムの開発に着手し、Q&Aデータや各種データ(医薬品添付文書、医療関連文献等)に基づき最適な回答をコールセンターのオペレーターに対して示すことによって、正確な情報をスピーディーに提示できるシステムを提供。このことによって、コールセンター業務が一層効率化すると同時に、顧客満足度が向上し、併せて医療水準が向上することを目的とする。

<参考1>IBM Watsonエコシステムパートナー契約によって可能となる業務(イメージ)

木村情報技術、ソフトバンク株式会社とIBM Watsonエコシステムパートナー契約を締結。製薬企業などの製品情報センターシステムの開発に着手。

<参考2>IBM Watsonエコシステムパートナーの種類と役割

種類 役割
ビジネスパートナー
(アプリケーションパートナー)
IBM Watsonを活用したアプリケーションやサービスの提供
テクノロジーパートナー
(タレントパートナー/データパートナー)
IBM Watsonを活用したアプリケーションの開発
IBM Watsonの導入コンサルティング
IBM Watsonへのデータ提供
IBM Watsonを活用したロボット向けアプリケーションの開発

 

【今後の方向性】

将来的にはコールセンター業務の対象を当初の医療用医薬品からOTC医薬品や機能性食品等にも拡大していくことを想定。

また、同事業によって得られる知見を活かして、IBM Watsonを活用した医師や薬剤師などの医療従事者支援システムも構築していき、全ての国民が便益を享受できる高レベルの医療に貢献できるようにIBM Watsonを活用したビジネスを具現化していく。

 

【関連リンク】
木村情報技術
ソフトバンク
IBM

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