Ridge-iと荏原環境プラント、ごみ識別AIを搭載した自動クレーンシステムを開発

ごみ焼却施設では、排ガス性状やごみ発電の安定化において燃焼の安定化は重要だ。そのため、ごみピット(以下、ピット)内のごみ性状を均一化する撹拌や、特殊ごみの退避等のクレーン操作が必要になる。現在は運転員が視覚的にごみ性状を認識し、適時クレーンを操作し燃焼の安定化を図っているが、燃焼安定化のために、運転員のスキル差や人手不足対策として人に依存する作業の低減が必要とされている。

そこで、株式会社Ridge-iと荏原環境プラント株式会社は、カメラで捉えたピット内のごみ状況を、AIでごみの撹拌状況などを識別し、高度制御装置でピット内のクレーン操作判断を行い、クレーンを自動運転する技術に着目して共同開発を進め、このほど、ごみ識別AIを搭載した自動クレーンシステムの開発・実証実験に成功し、運用を開始した。

ごみ袋の破れ具合などをピクセルごとに見極め、その内容物まで把握するAIを利用してよりごみ状況を精緻に識別可能にしたことで、従来の自動クレーンでは困難であった「燃焼に適したごみを識別した上で炉に投入する」ことや、「特殊ごみ(大量に炉に投入すると機器や燃焼に悪影響の出るごみ)を識別し適切に対処する」ことが可能になった。

Ridge-iと荏原環境プラント、ごみ識別AIを搭載した自動クレーンシステムを開発

このごみ識別AIには、荏原環境プラントのごみ焼却運用のノウハウと課題意識と、Ridge-iが保有する画像解析ディープラーニングが活用され、熟練運転員の眼を代替するレベルのAIが実現した。

今後、両社は同AI搭載自動クレーンシステムを既設炉・新設炉に限らず展開していく。