システムフォレスト、「八女伝統本玉露IoTシステム開発・実証事業」の運用サポートを開始

福岡県八女市および周辺市町の中山間地域で生産されている八女伝統本玉露は、味と品質を最高に保つため今でも伝統的な生産方法を守り続けて製造されており、全国茶品評会では、5年連続で農林水産大臣賞と産地賞を獲得している。玉露の被覆は化学繊維で織ったネットが多くなっているが、八女伝統本玉露は稲わらで太陽の光を調整する「覆下栽培」を行い、茶葉の育成具合により摘採期を的確に見極め、一年に一度丁寧に手摘みした生茶を製造している。

農業従事者の高齢化が進む中、被覆開始時期や遮光程度を変化させるタイミングなど経験に基づく高度な技術が必要である玉露栽培でIoT技術を活用した個々の経験や勘に頼らない栽培支援システムの構築を実現するため、株式会社ウフルの子会社である、株式会社システムフォレストは、福岡県農林業総合試験場八女分場が実施する「八女伝統本玉露IoTシステム開発・実証事業」の実証のための運用サポートを開始した。

実証では、八女分場および八女市星野村の茶園に設置したIoTセンサーからインターネット経由で、気象環境・生体情報データを連続的に取得し、高品質玉露生産者の遮光技術等の好適な栽培管理モデルを構築するために必要な栽培環境データを収集・解析する。IoT通信プラットフォームには株式会社ソラコムの「SORACOM」が使用されており、具体的には、以下の3つから構成される。

  1. データの自動収集
    茶園に設置したIoTセンサーからインターネット経由で気温・相対湿度や照度、新芽の生育長と葉色(画像)・地温・土壌水分のデータを連続的に取得
  2. データの可視化
    ウイングアーク1st株式会社のデータ可視化ツール「MotionBoard」により、収集した気象環境・生体等情報データの現在値や簡易な集計結果をパソコンやスマートフォンで閲覧が可能
  3. 栽培支援システム
    栽培管理に役立つ情報をモバイル端末等に提示できる栽培支援システムの開発、および6つの農家の栽培データを開示することにより、栽培方法などの情報交換が可能

システムフォレスト、「八女伝統本玉露IoTシステム開発・実証事業」の運用サポートを開始

同実証の結果を踏まえ、IoT技術を活用した経験や勘に頼らない栽培支援システム構築の実現をサポートし、担い手不足、高齢化、新規就農者減少の改善に向けて貢献するとした。

Previous

マイクロソフトとBMW Group、オープンな産業用IoTの開発を促進するOpen Manufacturing Platformを発表

西菱電機、ビーコン・環境センサー活用の屋内位置情報ソリューション「Office IoT」サービス開始

Next