JIECと近畿大学がAIを活用して講義を支援、質問応答業務を半減

2017年9月から行われた近畿大学の後期授業である「情報メディアプロジェクトII」において、株式会社JIECは講義資料の作成および講師派遣を行い、社会で活用されているAIを実践的に学習する取り組みを行なった。

実習では、受講生一人ひとりが疑問点をその場で解決することが重要である一方、同様の質問が同時に多く挙がる傾向があり、講師とティーチング・アシスタント(以下、TA※)が全員で対応してもその全てに即時に回答することが困難になることがしばしば見受けられた。

この課題認識から、JIECと近畿大学は、2018年9月から2019年3月の同講義で、JIECが開発したAI問い合わせ対応サービス「manaBrain」を活用して講義内容に関する質問に答えられるバーチャル・ティーチング・アシスタント(以下、V-TA)を導入し、有効性を検証した。

その結果、24時間365日、受講生の質問に対応可能になることに加え、V-TAがこれまで得られなかった受講生の疑問やニーズを効率的に収集するフィードバック機構としての役割を有することが確認された。

また、V-TAの運用では、受講生を利用したデータの収集、TAによる収集したデータの整備、担当講師によるデータ収集状況の監督という3つの役割に分け、それぞれを反復的に行うモデルを採用したことで、それぞれがAI活用に主体的な関わりを持ち、効率的にデータ収集を行う仕組みを実現した。これらの取り組みにより、V-TAは受講生の質問に対し57%正しい回答を行い、質問応答業務を半減することができた。

JIECと近畿大学は、より一層のV-TA活用に向けて今回明らかになった課題等を改善し、得られたフィードバックを今年度の講義に反映するなどAIを活用したコミュニケーションの実践・学習を強化する。

※大学院学生が学部学生に対し、助言や演習等の教育補助業務を行わせ、大学教育の充実と大学院学生のトレーニングの機会提供を図るとともに、これに対する手当ての支給により、大学院学生の処遇の改善の一助とすることを目的とした制度。

Previous

経産省、より高度なAIの研究開発を加速させるため日独連携を強化

西菱電機のIoTプラットフォーム、みちびき対応製品との連携を開始

Next