ロボコムと東京大学、AI活用でロボットによる自動定量ピッキングシステムを開発

現在、日本国内では深刻な人材不足に陥っている。農林水産省の資料によると「食料品、飲料、たばこ・飼料製造業」では、全製造業と比較しても欠員率が2倍以上高いとされており、人材不足を起因とした機会損失をいかに防ぐかが、業界共通の課題となっている。しかし、食品工場での作業は機械化が難しい内容が多く、特に千切りキャベツなど細かい素材の場合、定量ピッキングには熟練の技が必要とされ、ロボットによる代替が望まれていた。

今回、ロボコム株式会社は、東京大学松尾研究室と共同で、AIとロボットハンド活用による自動定量ピッキングシステムを開発した。システム構築には株式会社オフィスエフエイ・コムが協力。機械学習の一種である「強化学習」という技術を用い、ロボットハンドの制御を自ら学習する。試行錯誤を繰り返すうちに目標となるグラム数に近い値を掴めるようになる。

また、ロボットハンドは3Dプリンタによって製造を行うことで、把持するワークや量にあわせ、最適なハンドを1個から短納期で制作できる。センシングを含めたシステム構成も極力シンプルにすることで、導入費用の削減とメンテナンス工数の削減を実現した。