Arm、5G時代のAI体験を実現するモバイルデバイス向けプロセッサIPスイートを発表

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5Gの普及により今後さらなるパフォーマンスと効率性が求められることから、現在、容易な設計と導入を可能にする共通のアーキテクチャが、必要とされている。没入感あふれる次世代体験を実現するには、各々のビルディングブロックが、開発者が性能を引き出すために容易に利用できる共通のツールチェーンと連携できるよう最適化を行う必要がある。

英Armでは、5GやIoT、AI、自動運転の実現に向けた投資を行っており、この12カ月強の間に、エッジからクラウドまでを対象に複数の新ソリューションを提供してきた。また、モバイルにおけるイノベーションを毎年実現するため、継続的に取り組みを強化している。

本日、Armは、高性能モバイルデバイス向けの最新プロセッサIP(半導体設計資産)スイートとして、CPU「Arm Cortex-A77」、GPU「Arm Mali-G77」、機械学習向けの「Arm ML」プロセッサを発表した。これらの最新IPスイートは、例えば常時起動・常時接続のラップトップで、高パフォーマンスを発揮したり、スマートフォン上で機械学習(以下、ML)のパフォーマンスを向上させたりするなど、モバイルにおける広範な用途に対応できるよう設計された。

CPU「Arm Cortex-A77」は、Cortex-A76デバイスに比べてIPC(※)パフォーマンスが20%向上し、MLやAR/VRの分野で高度なエクスペリエンスを実現する。Cortex-A7xシリーズ・プロセッサの過去2世代であるCortex-A76とCortex-A77を比較すると、ハードウェアとソフトウェアの両方を最適化することで、全体的なMLパフォーマンスが35倍上昇している。

Cortex-A77は、今日の普及型ノートPCに匹敵するパフォーマンスを備え、スマートフォンの限られた消費電力の枠組みの中でパフォーマンスと効率性を追求している。

GPU「Arm Mali-G77」は、最新のValhallアーキテクチャによって、高いコンピューティング性能を牽引するゲーム市場の要求性能に応え、現世代のMali-G76に比べ約40%のパフォーマンス向上を実現。演算エンジン、テクスチャパイプライン、ロードストア・キャッシュなど、性能向上に関わるマイクロアーキテクチャを強化し、エネルギー効率は30%、エリアサイズあたりの性能は30%向上している。

さらにMali-G77では、機械学習に必要な演算性能も60%向上し、エッジデバイス上での推論とニューラルネットワークの実現性を加速させる。これにより、モバイルアプリ開発者は、これまで以上に没入感あふれるゲームを設計することできる。

「Arm ML」は、最大5 TOPs/Wに上る効率性と、堅牢なソフトウェア・エコステムを提供する。

※ Instructions Per Clockの略で、クロックあたりの実行命令数のこと。

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