凸版印刷と第一精工、AIやセンサを活用した匂いセンシング事業で協業

食料品の品質・鮮度管理、工場等での危険臭気検知、呼気や体臭から疾患検知、ホテルや介護施設、自動車内の空間品質管理など、世の中には、匂いをセンシングすることで解決できる課題は多数ある。

そこで、凸版印刷株式会社と第一精工株式会社は、センサやAIを組み合わせ食品の品質管理や空間上の臭気検知などの課題を解決する匂いセンシング事業をアライアンス体制で推進する。同アライアンスでは、第一精工が開発するMEMS技術を活かした匂いセンサ「nose@MEMS(ノーズアットメムス)」を使用した匂いのセンシングに加え、凸版印刷が提供するAIによってセンシング結果の解析を進めることで、匂いの識別や判断を実現する。

具体的には、第一精工は「nose@MEMS」の開発および改良を行い、デバイスの提供および販売活動を行う。凸版印刷はセンサの販売活動を行うとともに、顧客の匂い課題に対応したAIの提供、データベース構築、アプリケーション開発といった一連のソリューションを提供する。

「nose@MEMS」は、複数の検知素子が検出する「匂い分子のパターン」を認識し、識別する匂いセンサだ。チタン酸ジルコン酸鉛(以下、PZT)の圧電薄膜に異なる感応膜を塗布した検知素子20種類を1枚のセンサチップ上に搭載している。

電圧をかけて共振している感応膜に匂い分子を付着させ、共振周波数の変化から数値データを取得、パターンを照合することにより匂いを識別する。PZTの圧電薄膜を用いたMEMSの活用により小型・低コスト化が見込めるとともに、検知素子の数を増やすことでより多くの匂いを識別ができる。

今後両社は、センサ、AI、データベース、アプリケーションといった一連の「匂いセンサエコシステム」の構築を目指し、匂いを通じた総合的なサービスの提供を目指すとした。

あわせて、2019年7月に、第一精工から「nose@MEMS」の評価用サンプルの販売開始を予定している。同評価用サンプルは、匂いセンサ本体と、20種類の素子を搭載したセンサチップ9組および基本ソフトウェアで構成され、現時点で利用できるすべての匂い素子検知パターンを試すことができる。

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