オートメーション・エニウェアとコージェントラボ、AIを活用したデジタルワークフォースの普及で技術提携

現在、企業や行政、公共、教育機関などで扱われる書類の多くに紙が使われており、書式が異なり、入力も活字や手書きが混在した大量の紙の処理が負担となっている。こうした書類を扱う業務プロセスをRPAで自動化しようとする場合、まず紙の書類を光学文字認識(以下、OCR)でコンピュータに読み込んでデータを構造化し、自動化する作業を設定する必要がある。

しかし、異なる書式や手書き帳票が混在すると、データの項目を揃える精度が低下したり、活字と手書きの読み込みに異なるソフトウェアを使用しなければならなかったり、作業を自動化するBot開発に時間がかかるなど、コストと手間がかかる。

このような中、オートメーション・エニウェアと株式会社Cogent Labs(以下、コージェントラボ)は、AIを活用した「デジタルワークフォース」の普及を目的に技術提携を行った。オートメーション・エニウェアは、AIのコグニティブ技術を利用して、さまざまな形式の非構造化データの分類と選別を行う「IQ Bot」を開発、販売している。そしてコージェントラボは、AIを活用した手書き文字認識サービス「Tegaki」を開発、販売している。

両社は、コグニティブ技術のソリューションを組み合わせることでRPAプラットフォームの機能を拡張させ、上記のような問題をワンストップで解決できると考えて、2019年から技術的な協議と検証を重ねてきた。今回、その成果の第1弾としてオートメーション・エニウェアのAIソリューション「IQ Bot」にコージェントラボの手書きOCRソリューション「Tegaki」を組み込んだソリューションを本日6月13日から提供を開始した。

同ソリューションは、自ら学習するコグニティブ技術を使用しており、異なる書式パターンや、手書きのパターンを事前に定義する必要はなく、自ら学習して読み込み、精度を高めていく。また、業務プロセスの自動化も同ソリューションをRPAプラットフォーム「Automation Anywhere Enterprise」上で稼働させるだけ行うことができ、複数のシステム間の連携のために新しいシステムの導入は必要ない。

紙書類のデータ処理について、現在使用している業務システムと入力する業務プロセスを1つのプラットフォームでシームレスに自動化するため、導入と運用コストを最適化することができる。このようにして業務プロセスを自動化したBot「デジタルワークフォース」を、自らのアシスタントとして単純な反復作業を託し、管理することで、人材は、より人の創意工夫を必要とする業務に時間を費やすことができるようになる。

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