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村田製作所、「NAONA x Interview」活用で採用面接でのコミュニケーション傾向と入社意欲の関係を分析

株式会社村田製作所は、センシングデータプラットフォーム「NAONA」の面談・面接向けソリューションである「NAONA x Interview」を活用して、中途採用面接でコミュニケーションを可視化・解析する実証実験を2019年2月から3月に実施した。

実証実験では、中途採用面接に同社のNAONAを導入し、発言の量・長さ・テンポ・感情など、会話から抽出されるコミュニケーション情報を可視化・解析を行った。面接終了後には、面接官・応募者にアンケートを行い、面接官には「応募者の合否判定に必要な情報を聞き出すことができたか?」「応募者の入社意欲を高めることができたか?」、応募者には「自身が伝えたい内容を伝えられたか?」「入社意欲が高まったか?」という質問を実施した。

合計112件の面接データを分析した結果、面接時のコミュニケーション傾向と応募者の入社意欲・動機づけに関して以下の一定の関係が分かった。

  • 面接官の平均テンポの長さと入社意欲を高める動機付けの関係
    NAONAデータから、面接官の平均テンポが同社の採用面接では短く、感情は落ち着いている傾向が見られた。このNAONAデータと、面接官・応募者に実施したアンケート結果から、同社の面接では面接官が応募者の合否判定に必要な情報を聞き出すことはできているが、応募者の入社意欲を高めるという観点においては、課題があることが分かった。
  • 面接官の人数と平均テンポ・感情の関係
    面接官人数が1人の場合は、面接官人数が2人以上の場合より、面接官の平均テンポが長くなり、面接官・応募者の感情が高くなる傾向が見られた。加えて、応募者を対象としたアンケート結果からも、面接官人数が1人の面接の方が、応募者の入社意欲が高まることが分かった。
  • 入社意欲を高めることが得意な面接官のコミュニケーションの特徴
    今回の実験に参加した同社の面接官の中には、応募者の入社意欲を高めることが得意な面接官がいることが分かった。これらの面接官の面接におけるコミュニケーション特徴を分析した結果、応募者との平均テンポが同調(ミラーリング)していることが分かった。
    村田製作所、「NAONA x Interview」活用で採用面接でのコミュニケーション傾向と入社意欲の関係を分析

今回の実験結果を受けて、同社では採用面接で以下の2つの施策を実施し、面接官のスキル向上に努める。

  1. 「1対1の職務マッチング面談」の機会をさらに増やす。
    面接官人数が1人の場合の方が、面接がより双方向になり、応募者の入社意欲も高まるという結果から、同社の風土や仕事内容について応募者により深く理解してもらうために「1対1の職務マッチング面談」の機会をさらに増やし、またNAONAを活用することで面接自体の質向上に取り組む。
  2. 面接官向けの研修を実施する。
    NAONAデータに基づき、限られた時間の中で応募者が伝えたい内容を伝える方法、同社への理解を深める方法について面接官に教育する予定だ。また、今後も実証実験を継続し、NAONAを活用してこれらの施策の有効性を検証する。

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