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IDC、国内インダストリアル/3Dプリンティング市場は年間平均成長率2.5%で拡大すると予測

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IDC Japan株式会社は、国内インダストリアル/3Dプリンティング市場の2018年支出額実績と、2023年までの予測を発表した。

ここでのインダストリアルプリンター市場は、プロダクションプリンターとラージフォーマットプリンターを合わせた市場としている。プロダクションプリンターには、レーザーMFP/プリンターのうちモノクロの印刷速度91ppm以上、カラー70ppm以上のプリンターと、高速のインクジェットプリンターが含まれ、ラージフォーマットプリンターはA2サイズ以上のメディア(紙の他、木材、塩ビ、透明フィルムなど)に印刷ができるプリンターだ。

IDCが発表した予測によると、国内インダストリアル/3Dプリンティング市場の2018年の支出額全体は、前年比2.1%減の918億1,900万円だった。IDCでは、国内インダストリアル/3Dプリンティング市場は今後順調に拡大するとみており、2018年~2023年の年間平均成長率(以下、CAGR)を2.5%、2023年の支出額は1,040億5,700万円となると予測している。

2018年の支出額の内訳は、インダストリアルプリンターのうち、プロダクションプリンター支出額が519億3,200万円(前年比6.5%減)、ラージフォーマットプリンター支出額が233億9,000万円(同8.8%減)、3Dプリンター支出額が164億9,700万円(同30.3%増)だった。

支出額予測は、プロダクションプリンターが2023年に574億2,400万円(2018年~2023年のCAGR 2.0%)、ラージフォーマットプリンターが219億3,100万円(同CAGR マイナス1.3%)、3Dプリンターが247億200万円(同CAGR 8.4%)と予測している。

IDC、国内インダストリアル/3Dプリンティング市場は年間平均成長率2.5%で順調に拡大すると予測

インダストリアル/3Dプリンター支出額のうち半分以上を占めるプロダクションプリンター支出額については、プロダクションプリンターが主に使用されている商業印刷(本、雑誌、パンフレット、チラシなどの印刷)市場においてデジタル化が進むことと、プロダクションプリンターの機能が向上することにより、緩やかではあるものの増加するとIDCではみている。

しかし、ラージフォーマットプリンター市場では、主な用途である図面やポスター、サイングラフィックスなどの市場が成熟化しており、需要が低下すると考えられるため、今後も減少が続くとみている。

一方、3Dプリンターは、2014年のブームの後の落ち込みから市場が回復しつつあり、さらに製造現場での利用が今後も進展するとみられることから堅調に推移すると予測している。

プロダクションプリンター市場では、オフセットやグラビア印刷などのアナログ印刷からデジタル印刷への移行が進んでいるが、従来業務の一部をデジタル技術に置き換えるだけでは根本的な業務の効率化にはつながらない。プリンティング産業全体の構造改革に取り組む時期がきているとIDCでは考えている。

一方、3Dプリンター市場では、3Dプリンティングは新しい製造技術であるという理解が深まりつつあり、今後製造プロセスの変革につながっていくことが期待されている。

IDC Japan イメージング,プリンティング&ドキュメントソリューション リサーチマネージャーの三谷 智子氏は「国内インダストリアル/3Dプリンティング市場は、今後緩やかではあるものの成長が続くと予測される。ベンダーは、ユーザー企業がデジタルに移行する際のリスクを最小化するための具体的な提案を、ビジネスの継続性を考慮した長期的な視点を持って行うことが重要である」と分析している。

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