新産業を共創するスタジオを作る―SUNDRED代表取締役 留目真伸氏インタビュー

企業:

デザインさえ共有すれば日本もやり易い

小泉:アメリカは野望をもって自分が一番になりたいといったような国民性を感じますが、日本は誰がイニシアティブを取るかといったことや人のバックグラウンドを気にする面があると思いますが。

留目:そうですね。ただ、デザインさえ共有されればやりやすいのは、むしろ日本なのではないかと思っています。「みんなで栄えていこう」というのはこれまで日本人はやってきたはずだし、できるのではないかと。

オープンイノベーションのディスカッションをすると、中小企業の存在が抜け落ちてしまいがちなのですが、先ほどのキャビアの金子コードさんをはじめ、実は面白い企業が沢山ありますし、そもそも産業は中小企業抜きにして考えられないわけです。ですから、そういったところも含めてデザインしていけると面白いかな、と思います。

デザインの仕方やものの作り方に関してはそれぞれの価値観があるので、共感できる方と一緒にやっていけば良いと思うのです。

新産業を共創するスタジオを作る―SUNDRED代表取締役 留目真伸氏インタビュー
(左手前)IoT NEWS代表 小泉耕二 (右奥)SUNDRED代表取締役 留目真伸氏

小泉:非常にインターネット的ですよね。

留目:そうですね。インターネット的な考え方がベースになっています。働き方改革やプロジェクト型の価値創造という考え方も同じく背景にあります。

SUNDREDの取り組みもある意味クラウドファンディング的な方向に近づいていくのではないかと思っています。

つまり、こういったエコシステムを作りたいというところにナレッジや労働力をインプットする人やお金でサポートしたい人がいて、得られるものとしてはストックオプションといったエクイティや参画する権利などがある、という形になるということです。

小泉:面白くなりそうですね。

誰でも参加できるオープンなエコシステム形成で社会を動かす

留目:たくさんの方が期待してくださったり、一緒にやりたいとお声がけいただいたりしており、出だしとしては良いモメンタムが作れていると思っています。

今後は具体的なプロジェクトを進めていくとともに、1ヶ月か2ヶ月に一回エコシステムに関するディスカッションをオープンに行う場を考えています。例えばある月は養殖のエコシステムについて関係者や興味のあるメンバーを集めてディスカッションしたり、月ごとにテーマを決めて企画していく、といった流れです。

また、企業だけでなく副業者やフリーランサーなどプロジェクトに参画したい個人の方にも参加してもらいたいと思っています。

小泉:今までデジタルに乗ってこなかった人も乗ってきそうですね。

留目:インターネット時代にふさわしい産業づくりを体系化していくことで新産業の共創が活性化していくと考えています。

小泉:本日はありがとうございました。

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