富士ゼロックス、他社機器を含む印刷工程全般を最適化し統合型ワークフローを実現する新ソフトウェア発売

印刷業界では、受注案件の小ロット・多品目化や短納期化への対応が求められる一方、人材不足の環境のもとで労働力の確保と専門スキルの継承は困難を増している。業務効率の改善は必然であり、印刷会社は受注からプリプレス(※1)、印刷、加工、検品、そして発送に至るそれぞれの工程において自動化などの生産性向上に取り組むことが求められている。

このような中、富士ゼロックス株式会社は、印刷会社の印刷工程全体の業務最適化に貢献し、統合型ワークフローを実現するソフトウェア商品「Production Cockpit 2.0」を、7月25日から国内で発売する。

Production Cockpit 2.0は、印刷業務の上流から下流までの全工程を対象に、紙種や仕様が千差万別の印刷ジョブひとつひとつの進捗状況と、印刷機や加工機などの生産装置1台1台の稼働状況を、リアルタイムでデータとして取得し、同社独自の技術により装置ごとの生産余力を算出する。

また、これまでは熟練したオペレーターが手作業で行なっていた印刷ジョブの振り分けや予定組みの業務を、同ソフトウェアが用紙種類や加工形態など同じ属性の印刷ジョブをグルーピングしたうえで、自動的に行うことにより、効率的な印刷を実現する。随時受注される多種多様な印刷ジョブの工程間滞留を解消し、出荷までのワークフロー全体を効率化することで、印刷工場のスマートファクトリー化を実現する。

同社の試算によると、月間平均で1,000件程度の印刷ジョブで1,000,000ページ程度を出力するデジタル印刷生産ラインにおいて、年間2,000万円を超えるコスト削減効果が期待できるという。

Production Cockpit 2.0は、印刷業界の標準規格であるJDF(※2)およびJMF(※3)をベースにデータをやりとりし、連携することができるオープンプラットフォームだ。さまざまなメーカーの機器やソフトウェアが混在する生産現場で、それらを一括して管理することができる。

また、蓄積されたデータを外部のBIツールと連携させて分析することで、生産性向上のために対策を講ずるべきボトルネックが全工程の中から可視化され、生産現場のさらなる業務改善に繋げることも可能だ。

※1 印刷の前工程の総称。入稿、面付け、刷版など。
※2 Job Definition Format
※3 Job Messaging Format

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