富士通、調査対象の87%の企業がデジタルトランスフォーメーションに取り組んでいると発表

現在、デジタル技術の進化が加速し、ビジネスや生活に多くの変化をもたらしている。しかし、多くの人やモノがつながり利便性が向上する一方で、個人データの管理や様々な領域での活用が進むAIの判断に対する信頼性も懸念されている。

そこで、富士通株式会社は、デジタルトランスフォーメーションの取り組み状況を把握し、ビジネスを成功に導くための最重要課題となっている信頼に関して、世界のビジネスリーダーの意識を明らかにすることを目的に調査を実施した。同調査は、日本を含む世界9カ国(※)の様々な業種や規模の企業の経営層および意思決定者900名を対象に実施され、2017年から開始した「グローバル・デジタルトランスフォーメーション調査」の3回目となる。

同調査における、デジタル・トランスフォーメーションとは、デジタル技術を活用し、ビジネスプロセスやビジネスモデルに変革をもたらすことを意味する。デジタル技術とは、クラウドやモバイル、IoT、高度なデータ分析やAI、セキュリティー等の技術である。同調査では、この定義を回答者に示した上で行われた。

調査の結果、デジタルトランスフォーメーションを成功に導くための6つの要因や企業が強化すべきリーダーシップなどの組織能力が継続して重要であること、新たにオンライン上のデータの信頼性およびAIの判断と人の判断について有益な洞察が得られた。調査サマリーは以下の通り。

  • デジタルトランスフォーメーションの取り組み状況
    調査対象の87%の企業がデジタルトランスフォーメーションに取り組んでいた。特に金融業、運輸業において取り組みが進んでおり、約半数の企業が成果を挙げているということが分かった。

    同社では、昨年の調査結果から、デジタルトランスフォーメーションを成功に導く6つの要因として、「リーダーシップ」、「エコシステム」、「人材のエンパワーメント」、「アジャイルな文化」、「データからの価値創出」、「ビジネスとの融合」に注目し、これらをデジタルマッスルと呼んでいる。2019年の調査からも、デジタルマッスルを強化した企業が成果を挙げているということが裏付けられた。

  • オンライン上のデータの信頼
    回答者の72%が、個人データの不正利用に懸念を示している。一方で、個人データを提供する企業が信頼でき、提供した個人データが商品やサービスの向上に活用される場合は、半数以上がデータの提供に応じることも明らかとなった。
  • AIの判断と人の判断
    AIの判断と人の判断のどちらを信頼するかを調査した結果では、AIの利用シーンによって大きく回答が分かれた。客観的で一貫性のあるルールや基準にもとづくケースではAIの判断を信頼し、判断に倫理的要素を含むケースにおいては専門家の判断に信頼を寄せる傾向が現れた。また、回答者の63%が、AIの判断が十分な根拠に基づいていればAIの判断を信用すると回答し、66%は、AIの使用に関する倫理規定を示している企業を信頼すると回答した。
    富士通、調査対象の87%の企業がデジタルトランスフォーメーションに取り組んでいると発表
  • デジタルトランスフォーメーションを成功に導くリーダーシップ、人材のエンパワーメント
    経営幹部が長期的な視野を持ち、自らの言葉で従業員とメッセージや情熱を共有するような共感型リーダーシップを発揮し、従業員をエンパワーしている(自律的に行動できる人材を育成し、能力を発揮させる)企業は、デジタルトランスフォーメーションで成果を挙げている傾向にあった。

※日本、アメリカ、オーストラリア、イギリス、ドイツ、スペイン、フランス、シンガポール、中国

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