ドコモと日揮、ドローンやIoTを活用したプラント設備点検・建設管理に向けて実証を検討

国内の石油精製や化学プラントの多くが稼働開始から30年以上経過し、保守点検の需要が高まっているが、点検にかかるコストや、高所設備における点検員の安全確保が課題となっている。また大規模プラント建設では、工事の品質や進捗を管理する際、現場監督者と本部との情報共有が重要になるが、海外の大規模建設プロジェクトなどでは、工事進捗情報の精査や管理が煩雑になることから効率化やデジタル化が求められている。

そこで、株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)と日揮株式会社は、石油精製や化学などの大規模プラントに対する設備点検や建設管理を対象に、ドローンやIoTなど新たなテクノロジーを活用した実証と事業創出に向けて検討を実施する。両社のアセット・ノウハウを活用して、以下の課題解決と事業創出を検討する。

  • ドローンなどによるプラントの保守点検
    ドローンを用いてプラント設備を撮影し、点検者がクラウド上で保守点検のレポートを作成し、点検情報を管理する。従来のプラント保守点検は、数年から十数年に一度の頻度で、莫大なコストと時間をかけて大規模に実施されていたが、ドローンで点検することで、高頻度かつ低コストで行うことが期待できる。また、これまではプラントの周辺に足場を組んでの目視点検であったが、ドローンによる点検では高所での作業が不要になるため、点検者の安全を確保し、短時間で点検を実施することができる。

    ドコモが開発したドローンプラットフォーム「docomo sky」と、日揮グループが提供するプラント向け統合型保全サービス「INTEGNANCESM」をはじめとした設備管理システムや、プラントの保守点検に係るノウハウを活用した技術開発と現場実証を国内外にて行い、2019年度内のサービスの提供開始を目指す。

  • プラントの工事進捗管理を自動化する事業の技術開発
    同取り組みでは、施工中の建設現場をドローンで撮影し、構造物を3D上で再現する。続いて、再現した構造物の3D画像とプラントの3D設計図をクラウド上で比較し、その差分を確認することで工事の進捗状況を管理する。

    従来、プラント工事の進捗管理は目視や報告書で実施していたが、ドローンなどを活用して進捗管理を自動化することで、タイムリーかつ効率的な管理ができる。技術開発および実証は2019年度内に行うことを目指す。
    ドコモと日揮、ドローンやIoTを活用したプラント設備点検・建設管理に向けて実証を検討

両社はこれまで、石油精製や化学プラントなどの顧客に対してドローンやIoT活用に向けた協議・実証実験を進めてきた。今回の合意により両社の連携をさらに強化し、ドコモが有するドローンなどのIoT関連機器やAI、5G通信に関する技術・ノウハウと、日揮が有するAIやIoTなどのデジタル技術の活用ノウハウを組み合わせることで、プラント建設・操業の効率化を実現し、新たなプラントIoT事業の創出を進める。

Previous

ソフトバンクと東京工業大学、人型ロボット「pepper」を使ったプログラミング教育の効果測定の調査結果を発表

ハチたまのスマートねこトイレ「toletta」、ねこを識別する動画AIや尿測定などの新機能追加

Next