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ラーメン凪、「顔パスシステム」でメンバーズカードなしでも特典提供

会員証代わりの顔認証システム

飲食業における会員サービスでは、専用アプリやメンバーズカード等を発行し、顧客が店頭で提示することで種々のサービスを受けられるようになっているのが一般的だ。

その会員向けサービスにおいて、「会員証」の代わりに「顧客の顔」を活用したのが、凪スピリッツが「すごい煮干しラーメン凪」田町店に導入した「顔パスシステム」だ。

「顔パスシステム」には、エクスウェアの顔認証ソリューションが活用されている。

「すごい煮干ラーメン凪」の常連客は、多い人では2日に1回来店する人がいるというのだが、この「顔パスシステム」はそうしたヘビーユーザーに向けた、メンバーズカードを持たなくても特典を受けられるサービスなのだ。

会員登録の流れ

凪スピリッツ、会員証代わりの顔認証システムをラーメン店で活用

「顔パスシステム」では会員登録を行った客が、一定の金額を支払えば1か月もしくは3か月の間、4種類のラーメンが食べ放題になる。

会員登録については、「すごい煮干しラーメン凪」田町店の食券販売機に設置されたタブレットを操作して行う。

客は「ライトパス(1か月8,000円で期間中食べ放題)」「プレミアムパス(3か月22,000円で期間中食べ放題)」「タイムパス(3か月15,000円、毎日14:00~22:00限定で期間中食べ放題)」の3つのコースの中から1つ選択し、アイコンをタップする。

次に名前(ニックネーム)、生年月日、電話番号を登録した後、タブレットで顔写真を3枚撮影する。

ステムをラーメン店で活用

個人情報と顔写真を登録した後、会員登録完了直後に店頭で食べるラーメンの種類を選択する。注文できるラーメンのメニューは、どのコースでも「すごい煮干ラーメン」「塩煮干ラーメン」「うすい煮干ラーメン」「すごい煮干つけめん」の4種類に限られている。

4種類のラーメンから1種類を選択すると、下記写真のようなQRコードが付いたレシートが印刷される。客はこのレシートをコースの料金とともに店舗内のスタッフに渡す。

会員登録時のシステム概念図はトップ図の通りだ。

凪スピリッツ、会員証代わりの顔認証システムをラーメン店で活用

レシートと料金を渡された店舗のスタッフが決済情報を入力し、スタッフ用スマートフォンのアプリでレシートのQRコードを読み込むことで、エクスウェアの持つサーバー内にある顔認証データベースへの顔写真・個人情報の登録が済み、会員登録が完了する。その後、客は顔写真登録後に選んだラーメンを食べる。

利用の流れ

利用については、まず顧客が店頭のタブレットに顔をかざし、顔写真を撮影する。

撮影した写真から顔情報が検出されると、顔認証データベースへ情報が送られ、データベース内に蓄積された会員情報との照合が行われる。

ラーメン凪、「顔パスシステム」でメンバーズカードなしでも特典提供
顔パス利用時のシステム概念図

顔情報が照合され、会員情報に格納されている利用期間に合致している場合、店頭のタブレットに注文画面が表示される。選べるラーメンの種類は、会員登録の時と同じ4種類。

客が4種類のラーメンの中から1種類を選択すると、QRコードの付いた食券が印刷される。客はこの食券を店頭スタッフに渡し、スタッフがスマートフォンアプリでQRコードを読み込むことで会員の情報を確認、注文が完了となるのだ。

ちなみに「すごい煮干ラーメン」を単品価格は830円。例えば「顔パスシステム」で「ライトパス(1か月8,000円)」コースを頼んだ会員の場合、1か月以内に「すごい煮干ラーメン」を10杯以上注文すればお得になる。

凪スピリッツ、会員証代わりの顔認証システムをラーメン店にて活用

取得データの活用を目指す

凪スピリッツによれば「顔パスシステム」を利用した顧客情報を分析し、サービス向上につなげることが出来れば、と考えているようだ。

「顔パスシステム」は、食べ放題を顔だけで行うものだが、せっかく来店してもらっているわけなので、利用データを蓄積し「おすすめのトッピング」は「同伴者割引サービス」などのアップセル、新規顧客誘引のための特典情報が店頭タブレットに表示され注文可能な仕組みも提供するとさらなる発展も期待できそうだ。

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