「産業構造の変革」目指し、ウフルの八子氏がフィジカル・ヒトまでカバーしてDXを推進する新会社設立 ―八子知礼×小泉耕二【第23回】

企業:

DXの「触媒」としての役割から「事業体」へ

小泉: わかります。八子さんという人間が「プラットフォーム」という感じですからね。周囲に人がたくさんいて、八子さんが仲介をしながら情報やビジネスが流れていく。弊社もこれまで八子さんに色々なキーパーソンを紹介していただき、取材することができました。

というように八子さん自体がプラットフォームなわけですが、会社をつくることで、それをもっとシステマティックに行っていくというイメージでしょうか?

八子: そうですね。コンサルティングでもなく、インテグレータでもなく、データ連携でもなく、産業構造をつなげていくという発想なので、これまで私がやってきたことよりも大きな座組になると思います。目的は産業全体をアップデートすることですから。これまではどちらかというとエコシステムにおいて「触媒」の役割でしたが、今後は自らが主体的な「事業者」としてパートナーとビジネスを行っていくことになります。

「産業構造の変革」目指し、ウフルの八子氏がフィジカル・ヒトまでカバーしてDXを推進する新会社設立 ―八子知礼×小泉耕二【第23回】
INDUSTRIAL-Xが目指す「リソース・マッチング」のイメージ

小泉: ウフルには引き続き在籍されるとのことですね。

八子: はい、ウフルとは兼業で進めていきますし、INDUSTRIAL-Xにとってウフルは重要なパートナーになります。ウフルのIoTオーケストレーションサービス「enebular(エネブラー)」なども当然ながらお客様に提供していくことになるでしょうし、「IoTパートナーコミュニティ」でも引き続きお客様のビジネスを推進していきます。

小泉: これまで八子さんとビジネスパートナーとしてお付き合いしていた方は、今後はさらに密になっていくというイメージでしょうか。

八子: そうですね。これまでも度々申し上げていたことですが、今後は様々な物事の「境目(さかいめ)」がなくなります。ヒトでいえば、会社の中と外も融合していきますし、お客様とソリューションベンダーも融合していきます。ですから、これまで在籍していた会社と新しい会社が融合していくことも私にとっては必然です。

所長として携わっているウフルの「IoTイノベーションセンター」では、社内だけでなく社外にもオープンに開かれた「インサイド・アウト」の活動を行ってきました。

INDUSTRIAL-Xでは、そのアウト(外側)の部分において、さらに広範で主体的なビジネスとして事業活動を続けていくことになります。ですから、これまでの取り組みとINDUSTRIAL-Xの事業の考え方は発展的につながっているのです。

小泉: 具体的にはどういう分野でビジネスを行っていきますか?

八子: まずは製造業です。すでにお引き合いをいただいていますから、それらのお客様に当社のビジネスモデルを展開していきます。あとは小売流通やヘルスケア、飲食ですね。比較的労働集約型で、デジタル化すればパフォーマンスが大きく向上するような業界に対して展開していこうと考えています。

小泉: なるほど、飲食店などはおいしいご飯を提供することが重要ですから、DXという視点はあまりないですよね。大型チェーンでは、アルバイトをいかに効率的に動かすか、クリーンネスをいかにキープするかといった課題に集中しています。

しかしこれから労働人口が減り、外国人が労働者として入ってくると従来の方法では途端にうまくいかなくなる可能性もあります。デジタル化によって誰が担当しても最高のパフォーマンスが出せるようなしくみをつくることが必要ですね。

「産業構造の変革」目指し、ウフルの八子氏がヒト・リアル起点のDXを推進する新会社設立 ―八子知礼×小泉耕二【第23回】

八子: フィジカル(モノ・設備)は古くなるし、ヒトは減っていく。それでもビジネスが回る世界観をデジタルによってつくらないといけません。企業が疲弊してしまわないうちに、次の事業モデルを提言して、提言するだけではなく効果が出るところまでリードしていく――それをINDUSTRIAL-Xはやります。パートナーの皆さんと一緒に。

小泉: ビジネスモデルは主体的にぐいぐい進めないと変わらないものですよね。八子さんがより顧客のビジネスに主体的に関わっていくことで状況が大きく変わりそうですね。

八子: そう期待してます。産業構造を変革するには、ある程度ラジカルにやっていくことが必要です。どんなに提言しても意思決定しなければ何も変わりませんからね。日本の産業構造をアップデートしていくことに意義を感じている人は、ぜひINDUSTRIAL-Xに加わってほしいです。

また、INDUSTRIAL-Xのオフィスはアールジーンの中にあります。アールジーン(IoTNEWS)とは業務提携をして今後もビジネスを進めていきます。引き続き、よろしくお願いします。

小泉: 新たな船出ですね。今後ともよろしくお願いいたします。一緒にDXを推進してきましょう。

【関連リンク】
株式会社INDUSTRIAL-X(ホームページ)

Previous

エッジ技術を無償提供、日本発プラットフォーマーへ ー ET IOT Technology 2019 アワード

5Gは自動運転で、なぜ必要とされているのか

Next