東芝と東京大学、AI技術者育成プログラムを開発、2022年度までにAI人材2,000人を目指す

昨今、製造現場や社会インフラをはじめとして、あらゆる産業分野においてAI技術の活用が進んでいる。

一方で、国内外のAI技術者の不足が深刻化しており、国内では、IoTやAIを担う先端IT人材が2020年度には約4.8万人不足すると報告されている(※1)。

こうした状況の中、AI技術開発を支え、その普及を推進する人材の育成が急務となっている。

株式会社東芝は同社グループのAI技術者育成を強化するため、国立大学法人東京大学大学院情報理工学系研究科と共同で「東芝版AI技術者教育プログラム」を開発し、本年12月より同社グループで導入する。

同プログラムでは、最新のAI手法を学ぶだけでなく、同社グループが保有する現場のリアルなビッグデータを用いた実践演習により、ビッグデータの利活用を推進できるAI技術者を育成・増強する。

同社グループは今後、同プログラムをはじめとするAI技術者育成の強化により、グループにおけるAI技術者を現状の750人から2022年度までに約3倍となる2,000人へ増強し、AI研究開発の質の向上と規模拡大により、世界有数のCPSテクノロジー企業への変革を推進していくという。

同社は、半導体から社会インフラ設備までの事業活動を通して蓄積した設計・製造データと基盤技術を融合したAIの研究開発を進めており、WIPO(世界知的所有権機関)報告書2019(※2)においてAI関連特許の累計出願数が世界第3位と報告されるなど、AI分野において評価を得ている。

「東芝版AI技術者プログラム」は、東京大学大学院情報理工学系研究科がNEDOの委託事業で実施している「実データで学ぶ人工知能講座(AIデータフロンティアコース)」の社会人教育で得た知見と、東芝のAI技術開発で得た知見を融合させ開発された。

同プログラムでは、古典的な機械学習から最新のディープラーニングに至るAI手法を学ぶだけではなく、同社グループが保有する現場のリアルなビックデータを分析する機会を提供することで、より実践的なAI技術の習得ができるとしている。

同社はこれにより、ビッグデータの利活用を推進できるAI人材の育成を短期間で行い、同社グループでの年間100人規模でのAI技術者育成を目指す。

東芝と東京大学、AI技術者育成プログラムを開発、2022年度までにAI人材2,000人を目指す

※1 経済産業省 「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」 平成28年6月10日
https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/27FY/ITjinzai_report_summary.pdf
※2 WIPO(世界知的所有権機関)プレスリリース: 
https://www.wipo.int/pressroom/en/articles/2019/article_0001.html

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