Eco-Pork・田中衡機工業所・リバネス、AI/IoT/ICT活用した「養豚自働化プロジェクト」を開始

2025から2030年にかけて、世界ではタンパク質の供給量が需要に追いつかなくなる可能性がある事が専門家によって報告されている。世界全体での人口増加の加速と中間所得層の拡大により、1人あたりの肉や魚の消費量が増加し続けている。また、今までの畜産や養殖の現場では生産物の何倍もの穀物飼料や餌としての魚粉が投入されており、供給が需要に追いつかなくなる。

養豚は年間15億頭も消費されており、米や小麦を超えて農業では最大級の産業だ。養豚もタンパク質危機の波は避けられず、他の産業よりも早く2021年には需要と供給のバランスが崩れ、1人当たりの分配量が減少に転じ、価格は約40%も高まると予想されている。豚肉不足は、世界最大の豚肉消費国の中国で既に発生しており、一部の州で豚肉の配給制度や価格が70%上昇しているという。

養豚は全世界の米の生産量の1.3倍もの穀物、人類使用量の1.2倍の抗生物質、18億トンの水など多くの資源を使っており、その生産量を増やすことで今後多くの社会課題の原因となる可能性があり、資源効率性の改善に取り組む必要がある。

そこで、株式会社Eco-Pork、株式会社田中衡機工業所、株式会社リバネスは農学とテクノロジーにより豚肉生産性・資源効率性を改善する「養豚自働化プロジェクト」で業務提携を行い、豚肉の未来を創出する。

具体的には、ICTにより養豚データを蓄積、データを活用した飼養方法最適化のAIを開発し、AIの最適値を機械設備に展開する事で、給餌・給水などの最適な自動オペレーションを実現し、データによる改善のサイクルを構築、これにより生産量・資源効率の課題を解決し、豚肉の未来を創出する。

今回の提携を受け、Eco-Porkは自社保有の80万頭分の豚データに加え、田中衡機工業所より体重・肉量データ日量2万頭分を受領し、リバネスの持つ農学的な知見を活かして生産性・資源効率性を高めるAIを開発する。

またEco-Porkは田中衡機工業所の体重データ受領を受けて、養豚経営支援ソフトPorkerを通じて田中衡機工業所体重計ユーザに体重・肉量の見える化ソリューションを提供し、田中衡機工業所が開発を進めているAI画像認識技術を用いたデジタル体重計の開発に協力する。

本日から、養豚場で収集した各種IoT・豚育成データを元に、育成条件・環境をAIにて自動で最適管理・制御し、豚肉の生産性・資源効率性を改善する「畜産自動管理システム」の実証を開始した。この養豚の自動最適化により、生産量50%向上(日本平均比)を目指す。

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