SDGs、最初に何をすべきか、SDGsウォッシュとは

最近よく聞く「SDGs」とは、企業が取り組むメリットと留意点

の記事内でSDGsへ取り組むにあたって、メリットと留意点についてとりあげた。今回は、実際にSDGsへ取り組み始めた、もしくは取り組み内容を具体的に考えているという企業、および担当者へ向けての内容となる。もちろん、これから取り組み予定でもぜひ読んでいただきたい。

SDGsへ取り組みによる企業への効果

前段の記事内の振り返りとして、SDGsへ取り組む際の留意点は以下4点とお伝えした。

  1. 自社の能力にみあっているものか
  2. 取り組みによる成果が明確かつ、途中経過や結果を一貫した指標で報告できるか
  3. 持続可能な取り組みであるか
  4. 「自社ならでは」の必然性があること

では、そういった点を踏まえて、SDGsへ取り組み始めた次に企業には、どのような効果があらわれはじめるだろうか。

  • 国内外問わず、様々企業からの求心力の集中
  • 様々な企業との、新たなビジネス関係機会の創出
  • 上記を受けて、具体的なビジネス価値、共創機会の創出
  • 取り組みから企業の存在が認知され、結果的に企業価値の向上につながる

さて、こういった効果をより増幅させるために何が必要だろうか。今回は、そのポイントとして「SDGsへ取り組むにあたって、必要な最初の取り組み」をとりあげたい。

SDGsへの取り組みを正しく広報する

さて、会社としてSDGsへ取り組むことが決まったらどうすればよいだろうか。まず、取り組みが決定したら、対外的にその取り組み内容を報告(ここでは、広告的な意味あいも含む)することを留意点としてあげた。(留意点3点目)

では、その報告、広告にあたって何をすべきかを確認したい。

ポイントは以下4点だ。

  • 自社における将来の在り方を、SDGsで目指すと決めたゴールと紐づける。
  • 自社の商品やサービスが、SDGsゴールに合致しているか使用時以外にも、例えば調達、製造、使用後といったファクトベースで精査する。
  • 顧客、ステークホルダーにむけて、SDGsへ参画・協力を促す、もしくは促すための活動を行う。
  • 環境ラベル、フェアトレード・ラベルなど、信頼できる第三者によるサステナブルな認証ラベルを自社商品や、サービスへ活用する。

以上を理解し、実行したうえで自社がSDGsへ取り組みを行っていることに対して、正しくしらせる必要がある。しかし、ここで報告・広告を行うにあたっても留意すべきポイントがある。

SDGsウォッシュとは

2019/8/5 Newsweekにおいて以下のような記事が取り上げられた。

MCDONALD’S ECO-FRIENDLY PAPER STRAWS CAN’T BE RECYCLED AND MUST BE THROWN AWAY WITH GENERAL WASTE

記事内では、マクドナルドが「環境配慮」から取り入れた紙ストローについて、リサイクル対応しきれずにそのまま破棄されたというものだ。

こういった環境に配慮したとみせかけ実態が伴っていないものは、「グリーンウォッシュ」と呼ばれており、こういった実態が判明した企業へは批判が集中している。今回のマクドナルドの件についても同様だ。

では、この「SDGsウォッシュ」だが「SDGsへの取り組み」を行っているとみせかけ、実態が伴っていない状態であったことをさしている。こういった見せかけや、誤魔化しといったものは多くのステークホルダーへの不信感を募らせ、そして企業価値を著しく損なう恐れがある。

SDGsウォッシュへの留意点

SDGsウォッシュは、グリーンウォッシュより複雑な部分があるため、今回はそういった部分にも触れたい。

まず、SDGsには人権の思想を抜きに考えることは難しい。くわえて、国や地域、または宗教、その他にも企業の規模や業界といった文化による違いで判断基準が変化する。

判断基準が変化する3つのポイントは以下の通りだ。

  1. 国、地域、宗教
  2. 時代、社会の風潮
  3. 企業規模、業界

SDGsへの取り組みのメリットや効果をお伝えしたが、こういった面からもSDGsへの取り組みはマイナス面や判断基準が変化するポイントによって取り組み困難なものもありうる。そういったマイナス面も考慮にいれたうえで、取り組み情報の開示が必要だ。

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