FRONTEO、AIやゲノムを活用したパーキンソン病の診断・治療に関する研究を武田薬品・岩手医科大学と開始

パーキンソン病とは、脳の異常により、体の動きに障害があらわれる病気である。患者の多くは高齢者だが、若い人でも発症することがあり、現在、患者数は日本国内で約15万人と言われている。震えが出る、手足が動かしにくくなる、動きが遅くなるなど様々な症状があり、発症してからの症状の出方や病状が進む速度は、人によって大きく異なる。

ベテランの専門医は、最初に診察した時、患者の発言や様子から、今後の病状のパターンが分かるとも言われているが、これまでは専門医の知見を共有したり、病状を数値化することが難しいとされてきた。また、パーキンソン病は、未治療の状態から適切な投薬を行うことで、症状が改善したり、進行を遅らせたりすることができると言われている。

このような中、株式会社FRONTEOのヘルスケアビジネス本部では、武田薬品工業株式会社(以下、武田薬品)と岩手医科大学と共に、AIやゲノム(遺伝子情報)を用いて、パーキンソン病の診断や治療の共同研究を開始した。同共同研究は、患者1人1人の症状に合わせた投薬や治療を実現することを目的としている。

FRONTEOは、ヘルスケア業界向けに独自開発したAIエンジン「Concept Encoder」を用いて電子カルテなどに記録されている情報を解析し、パーキンソン病の診断に関わる重要な基礎情報を明らかにすることにより、きめ細かな分類や情報の取得を行い、同研究を推進する。

また、武田薬品のゲノム情報と掛け合わせることで、症状の分類や治療の有効性などを検証し、より早く、適切な投薬や治療を行い、患者1人1人に合わせた個別化医療を実現する。

同研究の期間は2年間で、成果により、実際の診断や治療に適用する実用化の可能性を探るとした。

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