人とロボットが共に働くカフェ、Pepper PARLORに行ってきた

2019年12月5日、東京・渋谷の東急プラザ渋谷にPepper PARLOR(ペッパーパーラー)がオープンした。

Pepper PARLORは、さまざまなロボットと人がともに働くカフェだ。今回は、ロボットと気軽に触れ合え、人とロボットが共存する空間であると聞き、行ってきた。

足を運んだのは平日の夜だがカフェには、人間のスタッフが3名と10台ちかくのロボットがカフェで働いており、既にロボットが人の数を上回っていた。

人手不足が最も深刻な業界

人手不足による省人化が叫ばれる世の中で、特に飲食業界における人手不足問題は深刻だ。

2019年度、東京商工会議所による「人手不足への対応に関する調査」によると、宿泊・飲食業における人手不足の割合はトップで、ついに80%を超過した。(前年度は79.1%であった)

人手不足に関する調査
日本・東京商工会議所「人手不足等への対応に関する調査」結果概要(2019年6月)

もし、このまま深刻さが増せば、省人化を対応せざるを得なくなってくる。となれば、これからのカフェでこういったロボットと、人がともに働く店が増えていくかもしれない。

先に注文と会計を済ませる

Pepper PARLORはオープンなカフェで、気軽に誰でも入れる。注文を受け付ける場所がひとつなので、まずフロアについたら、カフェの入り口へ向かう。

Pepper PARLORでは、先に注文と会計を済ませてから席を選ぶ。

ペッパーがお出迎え
エントランスで、ペッパー(ソフトバンクロボティクス)がお出迎えしてくれる

現金でも支払えるが、今回はペッパーが案内してくれるタブレットで注文を行った。

最初に人数を選び、次に注文をメニュー一覧から選ぶ。メニューに迷えば、ペッパーがおすすめメニューの提案もしてくれる。やってきた来た人間の顔を認識して、提案してくれているようだ。

ペッパーパーラー注文
タブレットの案内に従って人数、メニューを選ぶ

行った時点で決済は、クレジットカードのみであったが今後電子マネーにも対応してくれることも期待したい。

この決済までは、すべてペッパーが案内してくれた。人のスタッフを探すと、食事提供の部分は人のスタッフで行ってくれるようだ。

注文品を待つ

決済を終えると、注文書となるレシートが発行される。それを受け取り、ドリンク受け取りカウンターで人のスタッフから、ドリンクを受け取ると、フード待ちのセンサーをレシートと引き換えに受け取る。

フード待ちのセンサー
フード情報と注文者の位置がわかるようだ。サイズは、スマホよりひとまわり大きいくらいで、思ったより軽く、表面はアルミ製で頑丈だった。

センサーをテーブルに置いておけば、どこに座っても確実にフードを届けてもらえるため、カフェへやってきた注文者が、席を変えたりしてもこれであれば見つけることができそうだ。

席は、大きく2種類でペッパーがいる席か、いない席か、だ。ペッパーがいる席は人気なようで、全席埋まっていた。

注文品受け取り後

フード提供も人のスタッフが行っているようだった。

なお、フードメニューがやってきた後は、各々ペッパーと話したりNAOのパフォーマンスを見て楽しむことができる。

残念ながら、パフォーマンスタイムではなかったものの、カフェには客足が途絶えなかった。

NAOのパフォーマンス
NAOのパフォーマンスは時間が決まっており、レアパフォーマンスもあるらしい(WEBサイトより

 

開店前に限るため、見ることはできないが掃除についてもロボットが行っているとのことだった。

Whizは掃除ロボットで開店前の掃除を助けてくれる
掃除ロボット「Whiz」は開店前の掃除を助けてくれる

Pepper PARLORは、全体業務の一部をロボットに委託しているというのが現状ではあったため、人がロボットに寄り添っているように見えた。しかし、これからロボットが人に寄り添う未来がやってこようとしている。

実際、ペッパーと楽しそうに話をする店内は、想像していたよりも楽しそうな空間になっており、ロボットと人が共生できそうな印象をうけた。

「ロボットは冷たい」という印象をもつ人はいるかもしれないが、もし興味があれば少し覗いてみてはいかがだろうか。ロボットと長くすごす機会は、今の生活ではまだそんなにないだろう。Pepper PARLORは、そんな非日常が日常へと近づける空間なのかもしれない。

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