TOP >
要素技術 > 村田製作所、極小サイズのモバイル機器向けPTCサーミスタの量産を開始
スマートフォンをはじめ、モバイル機器の高機能化・小型化が進んでいる。これに伴い電子回路の安定性を確保する小型の回路保護部品のニーズが高まっている。これまでモバイル機器では、電子回路の温度コントロールにNTCサーミスタが広く使用されていた。NTCサーミスタとは、Negative Temperature Coefficient Thermistorの略で、温度が上がると、熱に過敏に反応する抵抗値が下がるタイプのもので、電子回路の温度検知、温度補償の用途に使われる。
このほど、株式会社村田製作所は、10603Mサイズ(0.6×0.3×0.3mm)のモバイル機器向けPTCサーミスタ、通称リセッタブルヒューズ(※)「PRG03BC181QB6RL」の量産を開始した。PTCサーミスタは、Positive Temperature Coefficient Thermistorの略で、一定の温度を超えると抵抗値が急激に上昇するため、モバイル機器の組み立てや落下時に起こる回路の過電流を検知して、モバイル機器の異常や故障を防ぐ。
同製品は、従来品(1005Mサイズ)に比べて、体積比で約80%、実装面積比で約70%の小型化を実現した。また、独自のセラミックス材料を用いて、長期間安定した特性を維持することができ、電子機器の安全性向上に貢献する。同製品を搭載することで、ショート異常対策ができるようになり、より製品の安全性が向上する。
- 高機能スマートフォンや小型ウェアラブル機器に適した最小サイズ(0.6×0.3×0.3mm)
- 同社のセラミックス技術を活用し、抵抗変動が小さく、高温環境下での長期安定性に優れる
- 使用温度範囲-20°C~+60°Cに対応
※ 誤接続や短絡などによる過電流発生時に動作し回路保護を行う。過電流が除かれれば自動的に元の状態に復帰し、繰り返し使える。
無料メルマガ会員に登録しませんか?
膨大な記事を効率よくチェック!
IoTNEWSは、毎日10-20本の新着ニュースを公開しております。
また、デジタル社会に必要な視点を養う、DIGITIDEという特集コンテンツも毎日投稿しております。
そこで、週一回配信される、無料のメールマガジン会員になっていただくと、記事一覧やオリジナルコンテンツの情報が取得可能となります。
- DXに関する最新ニュース
- 曜日代わりのデジタル社会の潮流を知る『DIGITIDE』
- 実践を重要視する方に聞く、インタビュー記事
- 業務改革に必要なDX手法などDXノウハウ
など、多岐にわたるテーマが配信されております。
また、無料メルマガ会員になると、会員限定のコンテンツも読むことができます。
無料メールから、気になるテーマの記事だけをピックアップして読んでいただけます。
ぜひ、無料のメールマガジンを購読して、貴社の取り組みに役立ててください。
無料メルマガ会員登録
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。
DX実践ノウハウ解説
BPMSで、業務改善にとどまらない、業務改革を行う方法
DX実践講座
業務プロセス改善のDXで使う「ECRS」とは、具体例や使い方を解説
業務改善のためのDX、5つの基本ステップ
DX人材の6つの役割と必要なスキル
DXを加速する、アジャイル型組織とは
攻めのDX、守りのDX
DX戦略を作るのに必須となる、5つのビジネスフレームワーク
DX時代の正しい事例の読み解き方(事例マニアはNG)
生成AI活用ガイド
生成AI でプレゼン資料はどこまで作れるか? 「考える・作る・直す」に活用する具体的ステップを紹介
生成AIを顧客アンケートの設問設計・分析に活用するには?ChatGPT・Geminiを活用して精度を検証してみた
生成AIで情報収集はどこまで自動化できる?ChatGPTやZapierを活用した自動化システム構築方法を解説
生成AIで営業データを使える知見に変えるには?業務別の生成AI活用方法と事例を紹介
OpenAIからAIエージェントを簡単につくれるノーコードツール「Agent Builder」が登場
営業ロープレにAIを活用する方法と課題とは?ChatGPTでできる実践法や成功事例も解説
生成AIで契約書の「リーガルチェック」 知らないと損するGoogleのGem活用術
Excel×AIで生産性を向上させる方法、課題別のツール比較や活用事例も紹介
RAG技術で生産性を向上させるGoogleのAI「NotebookLM」とは?活用法や企業での活用事例も紹介