NECと日立、RPA運用最適化などシステム運用管理ソフト分野の協業を拡大

日本電気株式会社(以下、NEC)と株式会社日立製作所(以下、日立)は、2001年11月にシステム運用管理ソフト分野で提携した。その後、アプリケーション管理やセキュリティポリシー管理分野でのソフトウェア製品の相互供給を、NECの統合運用管理ソフトウェア「WebSAM」と、日立の統合システム運用管理「JP1」で進めてきた。

今回、両社は、RPAやAI、IoTなどデジタル時代の技術潮流を取り入れたシステムの運用最適化の実現に向けて、協業範囲を拡大する。

RPAとは、Robotic Process Automationの略で、人の定型的なPC操作をソフトウェアロボットに行わせること、またはソフトウェアロボットを取り扱う開発環境・実行環境などのツール群だ。昨今、RPAを部門ごとの個別導入から全社への本格展開に移行する企業が増えており、RPAの効率的な運用や適切なガバナンス統制などがIT部門に求められている。

こうした現状を踏まえ、協業拡大の第一弾として、RPAの運用管理の課題を対応する。国産RPA製品として多数の導入実績があるNECの「NEC Software Robot Solution」と「WebSAM」の連携ノウハウと、日立の「JP1」と各種RPA製品との連携で培ってきた業務自動化のノウハウとを組み合わせて、RPAの継続的な運用の改善や効率的な全社展開などを支援する。

具体的には、RPA運用管理に役立つ指針などをまとめたRPA運用管理ガイドを共同で策定し、3月から両社WEBサイトで公開する。RPAの本格導入で必要となる運用設計やガバナンス統制の考え方、稼働後の実行統制やRPA稼働環境の監視の他、RPAの導入評価や改善、変更点の管理などの各種シーンに対応可能な指針や直面することの多い課題に対する対応策を掲載する。

個別のRPA製品や運用管理ソフトに縛られない一般的な指針を公開することで、企業や組織のRPA活用の継続的な改善を支援する。同ガイドは今後、他のシステム運用管理ベンダーの知見も取り入れ、発展させていく予定だ。

また、RPA関連の運用管理ソフトを相互にOEM供給して、両社の運用管理ソフトウェア製品群へ新たにラインアップし、3月から順次販売開始する。これらの製品の活用により、RPA化に適した作業の選定・把握や、RPA化した作業の実施状況の一元的な管理が容易となる。

また、RPA導入範囲を拡大する際の業務手順のナビゲーションや、作業手順の自動化、マニュアル化に加え、RPA導入による業務改善効果の測定などが効率的に行えることで、他部門へのRPA横展開時の統一したサポート体制の策定と効率向上に貢献する。

相互供給を開始する製品は以下の通り。

  • NECから日立へのOEM供給(販売開始時期は2020年3月)
    • WebSAM IT Process Operations for RPA
      RPA導入支援およびPC作業手順記録
    • WebSAM IT Process Operations
      IT運用改善支援
  • 日立からNECへのOEM供給(販売開始時期は2020年 6月)
    • JP1/Client Process Automation
      クライアント業務自動化
    • JP1/Navigation Platform
      運用ナビゲーション支援

両社は今後、IT運用でAI活用やIoTの運用管理などの分野でも協業活動を推進するとした。