ブレストにほしい、神の一声

LIFE DXのコーナーは、IoTNEWS生活環境創造室 室長 吉田健太郎(よしけん)と、IoTNEWS代表の小泉耕二(こいずみ)が、LIFE分野におけるDXについて話し合ってる内容を記録するコーナーです。

ブレストで、散々話し合って、部屋が二酸化炭素でいっぱいになって、なんならちょっと眠そうにしているメンバーがいる。なんだか椅子の座り心地も良くないし、明らかに集中できていない。

こんな息詰まった状況に、「いい感じの切り口で、誰か一石を投じて打開してくれたらな」と思う時がよくある。

一方、会議室のデジタルデバイスというと、最近テレビ会議用に購入された、カメラとスピーカーが一体となったデバイスがモニターにつながれているくらいで、状況を打開してくれる気がしない。

「映画なんかだと、ここでモニターがパッと切り替わって、ザーッて砂嵐が流れた後、救世主が映り、気の利いたヒントでも言ってくれるのになぁ。」なんて話していた。

こいずみ
こいずみ
あー、世界中のデータを処理してくれる外部のコンピュータと脳みそがつながってて、英知を集めた「イケてる」アイデアを投げかけてくれたりしないっすかね。
それ、前から思うのだけど、言語処理ができるAIは、すでにあるわけだから勝手に議論の内容をウオッチしていて、議論が行き詰ったのを見つけたら、それまでの議論から類推される関連情報を検索してきて、うまくまとめて「こういうの、どう?」とか言ってくれると嬉しいなって思うんだよ。
よしけん
よしけん
こいずみ
こいずみ
行き詰り感は、CO2センサーとかで判断して、空気重いなとか認識する感じだね。
発話されている内容をテキストにおこし、意味を理解する。そして、それぞれの発話者の言い分を分析し、議論の論点を抽出することができれば、「何について」「どんな話がされているか」がわかりそうだよね。そこがわかれば、人間がググるのと同じ要領で、検索し、検索結果と論点との相関を取れば、一石を投じることもできそう。
よしけん
よしけん
こいずみ
こいずみ
でも、単純に論点について検索するだけだと、論点をキーワードとした検索結果になるのかも。でも、こういう時って、「意外な角度」から切り込んでほしかったりするから、それってどうやって実現するんだろ。
確かになー。過去の意外な切り口データを持ってて、AIがそういう視点で検索してくれるんじゃないかな。
よしけん
よしけん
こいずみ
こいずみ
でも、これが応用できると、一人ブレストの相手にもこのAIが活躍しそうだよ。
うーん、もうAI同士が議論した方が結論早かったりするんじゃないの・・・
よしけん
よしけん

現在、自然言語解析に関しての研究は進んでいて、会話の流れをきちんと追えるものが登場している。

例えば、「ハワイに行きたい」という話をしている中で、「おすすめのレストランはここです」という話題を考えると、おすすめのレストランは当然、ハワイにあるレストランであるわけだが、これは人間が話の流れを認識できているからだ。

ハワイの話をしているということを忘れてしまったとすると、東京のレストランをオススメしてしまうかもしれない。

Amazon EchoやGoogle Homeなどのように、音声で指示をするというタイプのデバイスでは、単発の指示を聞き取って、言語解析し処理すればよかったし、実際そういう状態だったワケだが、最近では少しのやり取りはできるようになってきている。

例えば、Amazon Echoに、「電気を消して」というと、「ベッドルームのを消すの?」と聞き返してくるといった具合だ。それに対して「はい。」と答えればベッドルームの電気を消してくれる、という具合だ。これは、「電気を消してほしい」という元のやり取りを覚えていないと何に対して「はい」と伝えたのかはわからない。

徐々に、会話を聞き取ることができるようになってきている自然言語対話エンジンだが、いずれ、人間が起点となって会話を始めるのではなく、人間の動きをカメラやマイク、センサーなどで追っていて、AIがいいタイミングで次に必要となりそうな情報を提示してくれるようになるかもしれない。

こう考えると、人間が困っているのを感知したAI同士が議論をしていれば、そのうち勝手に良い結論が導き出されるようになるので、そもそも人間がブレストをして結論を出す必要がなくなる日が来るのかもしれない。

Previous

ソフトバンク・双葉電子・東京工業大学、有線給電ドローン無線中継システムの実証実験に成功

KDDI総合研究所とTelexistence、遠隔操作ロボット用映像伝送技術で50ミリ秒の低遅延映像伝送を実現

Next