OKIエンジニアリング、EMC試験受託サービス事業を拡大

OKIグループの信頼性評価と環境保全の技術サービスを展開するOKIエンジニアリング(以下OEG)は、埼玉県本庄市に「第二EMCセンター」を開設し、4月1日より稼働開始する。需要が急伸している医療・産業機器・車載分野向け電子機器・装置のEMC試験(注1)施設を倍増するとともに、製品安全試験(注2)の対応能力を大幅に強化するという。

医療・産業機器・車載機器の高度化・高密度化・IoT化に伴い、製品の対象試験や規格も多様化が進んでいる。これに伴い高額な専用試験装置や、熟練した高度なスキルをもった技術者による、EMC試験と製品安全試験が求められており、最先端の試験装置と技術者を揃えた試験専門会社の受託サービスに対する需要が高まっている。

OEGでは、1999年に「EMCセンター」を設立してEMC試験事業を開始し、その後、製品安全試験サービスを追加してEMC試験と製品安全試験のワンストップ試験受託サービスの提供を開始した。さらに2012年には、「本庄テクノセンター」を開設し、最新規格への対応とサービス受託量の拡大を進めてきた。しかし、最近では試験サービス需要が増大し既存設備稼働の飽和状態が続いていた。それを解消し顧客を待たせることなく円滑に試験サービスを提供するために、今回「第二EMCセンター」を増設した。

「第二EMCセンター」は、OEGで2基目となる10m法電波暗室(注3)と製品安全試験室を備えている。新しい10m法電波暗室には、給排水設備、排気設備、耐荷重3tまで可能な5mのターンテーブルが整備されている。これらの設備により給排水が必要な歯科診療台、耳鼻吸引器、超音波エコー診断装置などの医療機器、排気が必要なハイブリッド車用の車載機器、大型ターンテーブルが必要な半導体製造のチップマウンターなど大型の産業機器や遮断機など鉄道関連装置など、より幅広い分野の多様な電子機器の試験が可能となった。

同センターの稼働により、試験待ち時間が短縮されることで、製品開発時間の短縮に貢献できるとともに、今後さらなる試験需要増に応えるための態勢が整い、ニーズに応え製品の信頼性向上に寄与していくという。

 

第二EMCセンターの概要

所在地 :埼玉県本庄市小島南4-1-1
建築面積:655m²
延床面積:950m²
建屋高さ:11.8m
事業内容:EMC試験サービス、製品安全試験サービス、車載EMC試験サービス

 

第二EMCセンターの主な試験設備の仕様

(1)10m法電波暗室:L:22m×W:13m×H:9m
周波数範囲     :10kHz~18GHz
ターンテーブル耐荷重:3t/5mテーブル、1t/3mテーブル
搬入間口      :W:3m×H:3m
付帯設備      :給排水 排気
供給電源      :AC(単相/三相):12kVA(max 18kVA) DC:100V/60A

(2)製品安全試験室:L:8m×W:10m×H:4m
恒温恒湿室     :L:2.5m×W:3.5m×H:2.7m
温湿度範囲     :-10℃~+80℃/20~95%rh

 

注1:EMC試験
EMC(Electromagnetic Compatibility)は電磁的両立性であり、EMI(Electromagnetic Interference)電磁妨害とEMS(Electromagnetic Susceptibility)電磁耐性からなる。EMC試験は、供試体の電子機器から電磁的ノイズを発生し他に妨害を与えないこと(EMI試験)、および外部からの電磁波で供試体の電子機器が影響を受けないこと(EMS試験)を確認する試験。

注2:製品安全試験
機器が感電や火傷などの危険の低減を配慮した設計であるか、たとえ故障しても二次的に被害が拡大しないかを当該製品に適用される規格に基づき確認する試験のこと。

注3:10m法電波暗室
電波暗室とは各種電子機器の特性のうち、電磁波ノイズに関する特性を測定・評価するために、外界からの電磁波を完全に遮断した部屋のこと。EMC試験には供試体とアンテナの距離が10mの10m法と同距離が3mの3m法があり、10m法の試験が可能な電波暗室を通常10m法電波暗室という。

 

【関連リンク】
沖エンジニアリング(OEG)

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