OKI、電源・通信工事不要でインフラモニタリングを容易に実現する「ゼロエナジーゲートウェイ」を販売開始

高度経済成長期に建設された橋りょうなどのインフラ構造物は老朽化が進み、適切な維持管理が不可欠だが、人手による点検費用の増大や技術者不足が課題となり、センサーを用いたモニタリングシステムの導入が進んでいる。

このインフラモニタリングシステムは、激甚化する自然災害による河川氾濫などを監視する防災・減災の対策としても有効だが、導入にあたっては計測器やゲートウェイの設置に電源や通信回線などの敷設工事が伴い、機器設置の手間とコストが問題となっていた。

沖電気工業株式会社(以下、OKI)は、電源・通信工事不要で、920MHz帯マルチホップ無線「SmartHop」(※1)とLTEによる無線通信に対応したIoTゲートウェイ「ゼロエナジーゲートウェイ」の販売を開始する。

同製品は、SmartHopとLTEによる無線通信機能を備えたIoTゲートウェイであり、ソーラー発電駆動に対応することで屋外の外部電源が無い環境でも容易に導入が可能である。また、同製品と同時に発売する、対象物の加速度・傾き・固有振動数(※2)のデータを収集可能な電池駆動の「無線加速度センサーユニット」(※3)を接続し、SmartHopで相互にデータを中継・伝送することにより、広範囲のモニタリングシステムを構築することができる。

同製品には、センサー類とSmartHopで接続して橋りょうなどさまざまなインフラ構造物のモニタリングを実現するゲートウェイ単体型、および、河川監視で多数実績のある超音波水位計との一体型、ならびに水圧式水位計との一体型の3種類がラインナップされている。
OKI、電源・通信工事不要でインフラモニタリングを容易に実現する「ゼロエナジーゲートウェイ」を販売開始
橋りょうなど老朽化が進むインフラ構造物の健全度、あるいは河川氾濫や土砂災害などの状況を監視するモニタリングシステムに同製品を使用することで、システム導入時の電源工事および通信配線工事が不要となり、工事費用の削減(同社比1/5)と工期の短縮を実現するという。

今後OKIは、同製品をインフラ構造物を管理する事業者や防災・減災に取り組む自治体向けに販売し、3年間で売上20億円を目指す。

※1 920MHz帯マルチホップ無線「SmartHop」:電波到達性の高い920MHz帯無線とマルチホップ中継伝送に対応したOKI製品のシリーズ名称。多様なセンサーや機器を無線ネットワークに手軽に接続することができる。
※2 固有振動数:対象となる物体が振動するときの、その物体特有の振動数のこと。
※3 無線加速度センサーユニット:3軸加速度センサーを内蔵し、920MHz帯マルチホップ無線「SmartHop」に対応した電池駆動のセンサー装置。監視する対象物にかかる加速度、傾きに加えて、固有振動数を計測する機能を追加した新型を同件と同時に発売する。