NECと大阪大学、脳型コンピューティング技術の実現に向けて共同で研究所を開設

日本電気株式会社(以下 NEC)と国立大学法人大阪大学は、大阪大学吹田キャンパス内に「NECブレインインスパイヤードコンピューティング協働研究所」(以下、協働研究所、注1)を本年4月1日に開設し、脳科学の研究に基づく新しいコンピューティング(脳型コンピューティング)技術に関する共同研究を開始した。

さらに、NECと大阪大学は、同研究所の開設により、国立研究開発法人 情報通信研究機構 脳情報通信融合研究センター(注2)および国立研究開発法人理化学研究所 生命システム研究センターとのさらなる連携強化を通じて、新しい情報通信産業を創出する「脳情報科学活用型」産業イノベーション拠点を構築するという。

 

協働研究所開設の目的

少子高齢化による労働力不足の深刻化と、IoT のさらなる拡大によるデータ量の爆発的増加がグローバル規模で進む中、これからのICT技術には、省エネルギー性と柔軟な適応性に優れた、人と地球にやさしい、新しいコンピューティングの発想が求められている。

同協働研究所では、脳が持つ優れた環境適応力、認識力、判断力、ならびに高効率な消費電力性など、脳の特性に学ぶ新しい情報処理技術として「脳型コンピューティング」の研究を開始する。

そして、この考え方のもと、NECと大阪大学が協働し、情報科学、脳科学の最先端の知見を融合することで、新しい脳型コンピューティングシステム(Brain-Inspired Computing System)の実現に取り組むという。

これまでNECは、世界的に見てもユニークな先端的脳情報処理研究に取り組んでいる大阪大学と国立研究開発法人情報通信研究機構の共同による脳情報通信融合研究センター、ならびに、分子レベルでの動態シミュレーションにおいて世界的にみてもトップクラスにある国立研究開発法人理化学研究所の生命システム研究センターと個別に共同研究を進めてきたが、その連携をさらに強化していく体制が整った。

さらに、同協働研究所では、これらのイノベーション活動を支え、学術・産業の両面で事業化を推進する人材(アントレプレナ)の育成に中長期的な視点で取り組む。

 

協働研究所の概要

名称:NECブレインインスパイヤードコンピューティング協働研究所
場所:大阪府吹田市山田丘1番5号 大阪大学吹田キャンパス 情報科学研究科 内

研究体制
研究所長  :柳田 敏雄(大阪大学大学院 特任教授)
副研究所長 :村田 正幸(大阪大学大学院情報科学研究科 教授)、加納 敏行(NEC 主席技術主幹)
人員    :上記を含め、計12名(2016年4月1日時点)

 

(注1) 大阪大学の協働研究所は、外部の企業などが資金を提供し、大阪大学内に設置する研究組織で、企業の研究組織を大阪大学内に誘致し、多面的な産学協働活動を展開する拠点。出資企業から資金のほかに研究者などを受け入れて、大阪大学の教員と出資企業からの研究者とが対等の立場で共通の課題について共同して研究を行うことによって、優れた研究成果が生まれることを促進する制度。

(注2) 脳情報通信融合研究センターは、大阪大学と情報通信研究機構との連携の下に設立され、両者が、脳科学と情報通信技術の融合研究の場として共同で研究活動を行っている研究拠点

 

【関連リンク】
日本電気(NEC)
大阪大学(OSAKA UNIVERSITY)
脳情報通信融合研究センター(CiNet)
生命システム研究センター(QBiC)

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