日本発ベンチャー H2L 株式会社は5月11日、腕に巻くだけで直感的にVRゲームを操作でき、VRゲーム内の擬似的な触感も得られる2種類の新技術が搭載された「触感型ゲームコントローラUnlimitedHand(アンリミテッドハンド)」を、VR開発者向けキットとして日米Amazon,UnlimitedHand公式オーダーサイトなどと量販店で販売を開始した。価格は、税込35,000円。
VR元年とも言われる今年だが、VRでは仮想世界を「見る」ことはできても「触る」ことはできない。
しかしUnlimitedHandは電気刺激を腕に与えることによって、指を制御できるため仮想的な触覚を得ることができるため、VRゲームをさらに楽しむことができる。例えば銃を撃った時の反動を得ることも可能だ。
UnlimitedHand開発資金はアメリカのKickstarterで調達したが、世界に先駆け日本ではじめての販売となり、以前IoTNEWSで取材したときからデザインが一新されている。
VR開発ツールとして、Arduino、Processing、Unityの開発用プラグインが用意されている。また、センサ開発キット(2016年7月公開)、Unreal Engine開発用プラグイン(2016年8月公開)、 フィードバック開発キット(2016年8月公開)の公開も予定している。
代表取締役 岩崎健一郎氏によると、「慣れている人であれば、およそ30分ほどで既存の開発ゲームに組み込み、デバイスを使うことができる」そうだ。
デバイス自体はさまざまな手に合うように前回のものより改良されており、他社製品に比べ高いセンサ精度だという。
UnlimitedHand体験
プレス発表会の体験では、「手を動かして銃を撃つ」というデモと、「銃を撃ったあと腕にフィードバックがくる」という別々のデモが行われた。
まず、「手を動かして銃を撃つ」というデモを体験したが、まずは腕をだらんと下におろし、力を抜いた状態でキャリブレーション(個人差があるのでそれに合わせてプログラムの値を改変する)をする。
その際に腕の位置を取っており、銃を撃つように構えると腕の位置があがるため銃を撃てるようになる。しかし、腕のサイズが合わなかったのか、銃を乱射してしまいうまくコントロールはできなかった。この点についてはデモ担当者いわく「精度を上げていく必要がある」そうだ。
次に「銃を撃ったあと腕にフィードバックがくる」をデモを体験し、少し腕と指に電気刺激を感じることができた。腕に電気刺激がきて、指が勝手に動くという感覚で、慣れてくると腕の刺激はあまり感じなくなるという。
プレス体験会には10数人の参加者がいたが、腕が太かったり細かったりすると調整が難しかったようなので、開発者は色々な人の腕で試した方が良さそうだと感じた。実際には下記動画のように遊べるはずだ。
【関連リンク】
・UnlimitedHand
・H2L
無料メルマガ会員に登録しませんか?
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。