Fitbit、健康的な睡眠習慣を支援するパーソナル化された睡眠スケジュール管理機能を公開

フィットビットは、世界中のフィットビットユーザーの規則正しい睡眠と健康を支援するシンプルで効果的な睡眠ツールを公開した。

睡眠は循環器疾患や糖尿病、肥満防止、神経認知作用とメンタルヘルス、長寿を促すことからも、健康的な生活を過ごすうえで極めて重要な役割を果たしている[*1]。

無料のFitbit®アプリの新機能として加わった睡眠スケジュール管理は全てのフィットビットデバイスに対応しており、ユーザーのより安定した睡眠パターンを以下のツールを用いながらサポートするという。

・最適な睡眠時間を毎日得るためにユーザー各自の睡眠データに基づいた睡眠目標の設定
・安定した睡眠パターンを確立するためにユーザー各自の就寝・起床時刻の目標設定
・スケジュールを守るための通知、スケジュールに沿った睡眠の進捗状況を示したチャート

これらのツールはアリゾナ大学のマイケル・グランドナー博士、スタンフォード大学のアリソン・シーバーン博士、ジョンズ・ホプキンス大学のマイケル・スミス博士を含む睡眠研究の第一人者らとともに開発を進めているフィットビットの新たな睡眠管理機能の第一弾となる。

 

デバイス、アプリ、ソーシャル&モチベーション機能、アドバイス、個別コーチングなどで構成されるフィットビットプラットフォームにおいて、Fitbit®アプリは重要な役割を担っており、睡眠状況のオートトラッキング機能や運動水準に応じて贈られるバッジなど、健康と運動の状態を労なく把握できる機能を加えながら定期的にアップデートを重ねている。調和のとれたフィットビットプラットフォームは人々の行動に変化をもたらしながら、より活動的な生活とより多くの運動、よりバランスのとれた食事、睡眠状況の把握、体重の管理などをサポートしている。

多くの人々が健康にとって快眠が大切であることを理解しているものの、毎日規則正しい時間に就寝して十分な睡眠(7〜9時間[*2])を取るのは容易ではないのが現実だ。

 

フィットビットの睡眠専門家によると、規則正しい睡眠を習慣づけることは安眠を得るうえで最も大切な要素のひとつであり、「もし睡眠パターンが頻繁に変わり続けると、体内時計とも称される概日リズムに乱れが生じて時差ボケと同様の症状を引き起こし、健康に害を与えることになりかねません」とマイケル・グラントナー博士は述べている。

さらに博士は「身体能力、メンタルヘルス、認知機能を高めるには、毎日の十分な睡眠時間と規則正しい就寝・起床時間を心掛けることが大切です。フィットビットの新しい睡眠スケジュール管理ツールは、健康的な生活パターンを確立するうえで重要となる毎日の睡眠時間の確認を容易にすることで、世界各国の数百万もの人々の睡眠と健康を向上させるという胸が躍るまでの大いなる可能性を秘めています」と加えている。

 

十分な睡眠は翌日の運動量にも好ましい影響を与えるとともに[*3]、トレーニング後の回復、ひいては身体の自然治癒力を維持するうえでも不可欠な要素である[*4]、という研究結果が報告されている。またフィットビットのデータによると、規則正しい就寝時間と毎日の行動時間には相互関係があることが、特に早い時間帯に就寝するユーザーの間で顕著に示されているという。

そして平均7〜9時間の睡眠を維持するユーザーは、3〜4時間しか睡眠を取らないユーザーと比較すると肥満度指数(BMI)が低い傾向にある一方、太り過ぎや肥満度の高いユーザー(BMI25以上)はBMI標準値(BMI18.5〜25)を維持するユーザーと比べると、週平均で1時間以上(70分)睡眠時間が短いことも判明しているという[*5]。

 

拡充された睡眠管理機能

Fitbit®アプリに新たに備わった睡眠スケジュール管理機能は睡眠目標の到達をサポートしながら、以下に挙げるツールを通じてより安定した睡眠パターンの持続を支援する。

睡眠目標

フィットビットトラッカーから得られた睡眠データに基づいてアプリが推奨するパーソナル化された指導に従うか、自ら睡眠時間の目標を設定。毎晩十分な睡眠を取ることに努める。

就寝・起床時間の目標

設定された睡眠目標とフィットビットトラッカーに記録された過去の睡眠習慣に基づいて、アプリが目標とする就寝・起床時間を推奨。ユーザーは各自の嗜好や都合に応じて設定をカスタマイズすることもできる。

就寝・起床時間の通知

睡眠目標の到達と規則正しい就寝・起床時間を心掛けるための通知がスマートフォンへ送付される。目標の起床時間に合わせてフィットビットトラッカーでサイレント目覚ましアラームを設定することも可能。

睡眠状況の推移チャート

睡眠状況の進捗を見ながら、目標達成度の確認や目標見直しの必要性の検討などに役立てる。

 

フィットビットの睡眠専門家について

画期的かつ有効な睡眠管理機能の開発に際して有識者からの貴重な専門知識を得るため、フィットビットは睡眠研究の第一人者で構成される専門家グループを結成した。健康、慢性疾患、不眠症など睡眠と関係する広範な分野の研究に携わっている。

マイケル・グランドナー博士

アリゾナ大学の睡眠と健康に関する研究プログラム主事。行動睡眠医学の学位を有しており、睡眠および睡眠に関係する習慣と循環器疾患、糖尿病、肥満、神経認知機能、メンタルヘルス、長寿との関連性について精力的な研究を続けている。

アリソン・シーバーン博士

スタンフォード大学睡眠医学センター助教授、ノースカロライナ州ファイエットビル復員軍人医療センター睡眠健康総合プログラム主事、米国睡眠医科学会理事を兼任。行動睡眠医学の学位を有し、認知行動療法を用いた不眠症患者への有効的治療の要因の分析など、10年以上にわたって睡眠分野での臨床研究を重ねながら専門知識を磨いている。

マイケル・スミス博士

ジョンズ・ホプキンス大学医学部の精神医学・神経学・看護科教授。行動健康研究センター主事でもあり、ジョンズ・ホプキンス大学で行動睡眠医学プログラムを創設。アメリカ国立衛生研究所が助成する睡眠関連症状科学研究センターの共同主事も兼任。神経行動学的見地から睡眠と苦痛の関連性に重点を置きながら不眠症と睡眠不足の原因、影響、治療法の研究を重ねている。

 

Fitbit®アプリはアンドロイド、iOS、Windows搭載のデバイスから無料ダウンロードが可能で、新たに加わった睡眠スケジュール管理機能は自動睡眠記録機能を備えたFitbit Surge™, Fitbit Blaze™, Fitbit Charge HR™, Fitbit Alta™, Fitbit Charge™, Fitbit Flex®とマニュアルの睡眠記録機能を備えたFitbit One®で利用可能となっている。

 

 

[*1]参考文献:Institute of Medicine, Committee on Sleep Medicine and Research. Sleep disorders and sleep deprivation: An unmet public health problem. Washington: National Academies Press, 2006

[*2]参考文献:National Sleep Foundation, National Sleep Foundation Recommends New Sleep Durations, 2015

[*3]参考文献:Journal of Clinical Sleep Medicine. “Exercise to improve sleep in insomnia: exploration of the bidirectional effects.” Feinberg School of Medicine, Northwestern University, 2013

[*4]参考文献:Sleep Medicine Reviews, “Sleep and exercise: A reciprocal issue?,” 2015

[*5] 1,000万人以上の匿名ユーザーを対象とし2015年に集計したデータに基づいている。睡眠時間は眠りについている状態の時間で、眠れずにいる状態や目が覚めている状態は含まれない。フィットビットトラッカーは早足から有酸素運動やランニングなど、実行しているアクティビティが通常の歩行より活発な時にはアクティブな時間を認識し表彰している。アクティブな時間は中程度〜激しい運動が10分以上継続された際に認められる。

 

【関連リンク】
フィットビット(Fitbit)
アリゾナ大学(The University of Arizona)
スタンフォード大学(Stanford University)

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