NTTコミュニケーションズ、「WideAngle」の人工知能を拡充しサイバー攻撃分析ロジックを大幅強化

NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は、総合リスクマネジメントサービス「WideAngle」のマネージドセキュリティサービス(MSS)において、2015年10月に搭載した人工知能によるサイバー攻撃の検知能力を更に強化し、標的型サイバー攻撃やWebサイトへの攻撃などにおける未知の攻撃手法も検知できる独自開発のロジックを2016年8月から順次導入する。

NTT Comは、数多の未知のセキュリティ脅威をリアルタイムに検知・判別する仕組みとして、NTTセキュリティ株式会社およびNTTセキュアプラットフォーム研究所が開発した人工知能の要素技術である機械学習を活用したロジックを、「WideAngle」のMSSの運用基盤(SIEM)に組み込み、グローバルに提供。このため、既に「WideAngle」のMSSを利用している顧客は、新規申込をすることなく、脅威検知能力が強化されたサービスを利用可能だ。

なお、2015年10月7日に報道発表された機械学習機能を活用したDGA(*1)検知ロジックによる未知の悪性URLの検知割合は、環境によってはCritical Alert全体の6割を占めるまでに至っている。

標的型サイバー攻撃などにおける未知の攻撃手法の検知

更なる出口対策として機械学習を活用し、新種のExploitKit(*2)の活動やマルウェアコールバックを検知・分析する仕組み(*3)を導入。これにより従来攻撃者がコードの一部の僅かな文字列の変更等により従来のパターンマッチングによる検出対策をすり抜けるExploitKitやマルウェアによる被害を最小限に抑えることが可能となる。

また、Proxy/IPSなどのセキュリティアプライアンスを保有しない場合にも、L2スイッチ・ルーター・ファイアウォールなどの通信ログから、機械学習したマルウェア挙動と合致したケースを検出し、未知のマルウェア感染を検知する技術(*4)も導します。

Webサイト向けの未知の攻撃手法の検知

顧客のWebサーバーの正常な利用状況を学習し、外部からの未知の脅威を検知・分析する仕組み(*5)を導入。これにより、WAFの検出を掻い潜るパラメータ変更やパスコードの一部変更などによるインジェクション攻撃も検出することが可能となる。

*1 DGA(Domain Generating Algorithm):
URLアドレスであるドメインネームを自動で生成するための計算手法であり、生成手法をカスタマイズ可能で、多くのマルウェアで活用されている。

*2 ExploitKit:
インターネットに接続されたPCなど、様々な脆弱性に対し、臨機応変に攻撃が出来る様、キット・パッケージ化されたプログラム群を指す。PCへの潜入に成功するとAdobe FlashやJavaなどの通常使用されている技術のバージョンチェックなどを行い、その脆弱性を利用する攻撃用プログラムをダウンロードし、攻撃に繋げる。

*3 TIBS(Time Isolated Behavior Structure):
機械学習を活用し、マルウェアやExploitKitにおける一定時間(勤務時間内など)におけるユーザーの振る舞い(どのようなWebサイトへどのくらいアクセスしているか、そのWebサイトの特徴は何かなど)を学習することで、通常アンチウィルスやURLフィルタリング、サンドボックスなどでは検知できない未知の感染後の活動を検出することが可能となる。

*4 IP Clustering:
感染端末は正常通信も織り交ぜつつ、複数の不審な通信を発生させるという特徴から、マルウェアが利用する上記通信時のプロトコル・ポート・組織などの組み合わせを学習することで、ネットワーク機器の通信ログだけで未知のマルウェア感染を検知することが可能となる。これにより、http通信以外のTCP/UDP通信を行うマルウェアも検出できる。

*5 FRAAD(Frequent Resource Access Anomaly Detection):
顧客のWebサーバーログから正常利用におけるページシーケンスやURLパラメータなどを自動学習することで、WAFなどの既存の入口対策さえもすり抜けてしまう攻撃を検知することが可能となる。

【関連リンク】
NTTコミュニケーションズ(NTT Communications)
NTTセキュアプラットフォーム研究所

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