矢野経済研究所、IoTの進展により、2019年クラウド基盤サービス市場は3,500億円と予測

矢野経済研究所では、次の調査要綱にて国内のクラウド基盤(IaaS/PaaS)サービス市場の調査を実施した。

調査期間:2016年5月~7月
調査対象:国内クラウド基盤サービス提供事業者等
調査方法:同社専門研究員による直接面談、電話・e-mailによるヒアリングを併用

同調査におけるIaaS(Infrastructure as a Service)、PaaS(Platform as a Service)とは、いずれもパブリッククラウド(サービス提供事業者のクラウド基盤)を利用し、インターネット経由で提供される仮想化技術、自動化技術等を施したクラウドコンピューティング環境をさす。市場規模は事業者売上高ベースにて算出。なおSaaS(Software as a Service)は含まないという。

調査結果サマリーは下記。

2015年のクラウド基盤サービス市場は、前年比39.1%増の1,260億円と大きく拡大

2015年のクラウド基盤サービス市場規模は、事業者売上高ベースで前年比39.1%増の1,260億円と引き続き大きく成長した。エンタープライズ分野での利用増加や複数のクラウドを使い分けるハイブリッドクラウド/マルチクラウドの拡大、情報のデジタル化進展、PaaSの利用拡大などにより、クラウド基盤サービスの活用範囲が大きく広がったという。

クラウドエコシステム構築は、第二段階へ

クラウド基盤サービスの活用は、本格的な普及期に入った。クラウド基盤サービス提供事業者には、新規顧客の獲得だけでなく、既存顧客の利用量拡大、顧客との長期にわたる関係構築などが求められるようになった。そのためには、できるだけ多くのパートナー企業のクラウド向けサービスを自社のクラウドエコシステムに取り込んでおくことが必要である。クラウド基盤サービス提供事業者は、パートナーになりやすい環境や、パートナー同士が連携しやすい仕組みをつくることで、クラウドエコシステムの拡大を図っている。

IoTの進展により、2019年にクラウド基盤サービス市場は3,500億円と予測

近年、IoTが注目されているが、クラウド基盤サービスを活用すれば高い技術力や資本力を持たなくてもIoTビジネスに取り組みやすい。中堅・中規模のユーザー企業の中にも、クラウド基盤サービス提供事業者が提供するIoTプラットフォームを中心としたPaaSを利用し、IoTビジネスに積極的に取り組む企業が出始めている。そうした動きにも後押しされ、当該市場は高成長を維持し、2019年のクラウド基盤サービス市場規模は事業者売上高ベースで3,500億円に達すると予測している。

詳細は、こちらを参照。

【関連リンク】
矢野経済研究所(Yano Research Institute)

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