レッドボックス、人工知能を利用したCDNサービスを提供開始

定額CDNサービスを提供する、合同会社レッドボックスは、CDNサービスで採用している負荷分散コアシステムの一部に、人工知能を導入したサービスを2016年10月10日より開始する。このサービスは、特定地域における急激なアクセス集中時に対して、人工知能が最適な対処法を見つける。過去のアクセス状況を学習し、未来のトラフィックを予測することで、最適な環境にチューニング。低コストで大容量のデータ配信を行いたいユーザーに、拡張・柔軟性に優れた次世代CDNサービスを提供するという。

CDN(※1)は、アクセス元から最も近い場所にあるサーバーからコンテンツを高速に配信する手段として用いられ、近年ではソーシャルゲームや動画ストリーミングなど大容量コンテンツ配信に多く利用されている技術だ。一般的なCDNサービスでは、同一地域からの突発的なアクセスが発生した際の対応に遅れがあり、特定地域のキャッシュサーバーや回線のみ使用率が高くなるという問題があった。

今回同社が新しくリリースするサービスでは、エッジキャッシュCDNの内部解析エンジンに人工知能を採用することにより、従来のCDNサービスにおいて課題となっていた「特定地域における急激なアクセス集中時」にも、人工知能が高速に安定した配信ができるロケーションを自動選定するという。

人工知能CDNサービスの特徴は下記。

  • 最小遅延経路選定
    過去のアクセス状況を学習し(※2)、今後見込まれるアクセスやピーク値などを条件付き確率を用いてタイムリーに予測。アクセスが発生した時点で、各ロケーションの負荷状況やネットワークレイテンシを考慮し、最も早く配信できる最適なエッジロケーションに振り分けを行う。
  • リアルタイム・モニタリング
    データの転送が遅延するレイテンシの発生が高いと予測された経路・特定時間帯が見つかった場合には、対象期間に該当する経路からの配信を避け、次に最も早い経路からコンテンツを配信する。

今後は人口知能が学習したデータを元に、サイト表示速度を向上するためのチューニングや、キャッシュヒット率が低下している特定コンテンツなどを分析しアドバイスできる仕組み(仮称:クイックアナリスト)などを展開していく予定だという。

※1. CDN(Contents Delivery Network):テキストや画像、動画といったWebサイトで利用されるコンテンツや、アプリ内配信などを高速・最適化するための仕組み。
※2. 学習には2~3カ月前後の時間がかかる場合がある。

【関連リンク】
レッドボックス(REDBOX)

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