HIMSSAsiaPac15 シンガポール保健相の演説でスマート・ヘルスケアのHIMSS AsiaPac15が開幕

2015年9月6-10日、シンガポールのマリーナ・ベイ・サンズで開催される「HIMSS AsiaPac15 Digital Healthcare Week(医療情報管理システム2015年アジア太平洋地区大会デジタル・ヘルスケア・ウィーク)」には各国の政策立案者、病院幹部、および業界を代表するソリューション・プロバイダーが集まり、スマート・ヘルスケアに関して地域内外で起きたブレークスルーを学ぶとともに、最新の計画、課題、ソリューションを検討する。

今年は記念すべきシンガポール独立50周年にあたるため、HIMSS AsiaPac15は昨年に引き続きシンガポールで開催されることになった。世界最初の「スマートな国家」を目指すシンガポールの歩みに歩調を合わせ、HIMSS AsiaPac15は「医療管理を変革するスマート・ヘルスケア」のテーマで開かれる。

このテーマは地域的にも時宜を得たものだ。アジアでは豊かさの拡大、人口の老齢化、慢性疾患の増大によってヘルスケアのデジタル化に火がついた。インド、韓国、日本、シンガポールなどの先進組はヘルスケアを「スマートな国家」に向けた投資の核心部分と見なしている。フィリピンやインドネシアを含む開発途上諸国もまたすでに「スマートシティー」の選定を終えており、フィリピン医療情報交換計画(PHIE)などのように情報共有を推進するためのイニシアチブを積極的に始めている。

HIMSS AsiaPac15もアジアのスマート・ヘルスケアに対するコミットメントを表し、最新技術を多く展示することになっている。オーストラリアのセント・スティーブンズ大学ハーベイ・ベイ病院やシンガポールのン・テン・フォン総合病院(NTFGH)などがその例だ。両院ともそれぞれの国で最初に完全にデジタル化された病院である。

セント・スティーブンズ大学のシステムはUnitingCare Healthが開発したものでHIMSS電子医療記録導入モデル(EMRAM)のステージ6をオーストラリアで最初に達成した。UnitingCare Healthのエグゼクティブ・ディレクター、リチャード・ロイル氏がこのプロジェクトに関して講演を行い、将来にわたる計画についても触れる予定だ。

一方、シンガポールのNTFGHは20人の参加者を対象に病院見学ツアーを行う。そのほかの2000人強の参加者に対しては展示ホールでIntegrated Health Information Systems (IHiS) Singaporeが展示会を開催し、現在シンガポールの公立病院で展開されているソリューションをつぶさに観察する機会を提供する。

IHiS Singapore最高経営責任者(CEO)兼HIMSS AsiaPac15カンファレンス・チェアパーソンのチョン・ヨーク・シン博士は「アジアの各都市はデジタル化およびスマート・ヘルスケアに向け懸命の努力を行っている。ヘルスケア情報技術の実践的先駆者の集まりであるHIMSS Asia Pacificのために働き、主要なステークホルダーにHIMSS AsiaPac15というヘルスケア革新や開発の興味深い場に集まってもらうのは大きな刺激になる」と述べた。

HIMSS AsiaPac15の開幕を担うのはガン・キムヨン・シンガポール保健相である。保健相に続く60人強の講演者はそれぞれシンガポール・スマート国家推進オフィス、ドバイ保健局、バムルンラード・インターナショナル病院、フィリピン・フィリピン保健省(DOH)、KPJ Healthcare、米シンギュラリティ・ユニバーシティなどの代表である。

洞察力のあるプレゼンテーションに加え、70社強の革新企業がアジア市場向けの最新ソリューションを展示する。その中にはダイヤモンド・スポンサーのHPとIBM、ゴールド・スポンサーのCerner、Citrix、LiFEDATA Systems、フィリップス、T Systems、Unify、VMwareなどが含まれる。

登録はウェブサイト(www.himssasiapac.org/15 )参照。8月1日までの早期登録には料金割引が適用になる。

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HIMSSAsiaPac15

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