IDC、製造業IoTは中堅中小企業での活用の広がり見られると発表

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【概要】
■先端IT技術活用について、製造業ではIoT、金融業では認知システムの活用が加速し、特に製造業IoTは中堅中小企業でも広がり始めている
■小売業においては、技術面における活用よりもカスタマーエクスペリエンスの向上に主眼を置いており、企業ごとに先端技術の選択は異なる
■公共/教育/医療分野においては、先端IT技術支出が国の競争力向上にどこまで貢献できるかが成否を分ける
■ユーザー企業では規模を問わず、投資対効果を高めるための社内変革が必要とされている

IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社は、国内企業における先端IT技術活用事例の調査結果を発表した。同調査では、2016年3月に実施したアンケート調査結果のほか、ユーザー企業への取材によるケーススタディを踏まえて先端IT技術活用におけるユーザー企業の動向と課題の分析を行った。

IDCが実施した国内エンドユーザー企業向け調査によると、従業員1,000人以上の製造業企業においては、自社にIoTを導入済みであると回答した割合は21.4%、2016年度以降導入予定であると回答した企業の割合が32.9%で、製造業の大企業ではIoTの活用が加速していくことが示唆される。また、中堅中小企業での活用の広がりも見られるという。

同ユーザー調査では、認知システムについては金融業で特に活用が広がっていることが明らかになっており、産業分野別に先端IT技術の活用状況が異なることが分かる。一方、小売業においてはカスタマーエクスペリエンス、公共/教育/医療分野においては国の競争力向上というように、テクノロジーの活用よりも、目的に沿った技術活用のあり方に検討の主眼が置かれているため、特定の技術に対して支出が増加しているなどの傾向はなかった。

先端IT活用事例調査では、まずアクア株式会社におけるIoT活用事例について取り上げ、同社が激しい競争環境の中でIoT活用のために社内がどのような変革を実施したかについて分析。次に日本ローカルネットワークシステム協同組合連合会による中小企業におけるクラウドを活用した共同受注システムについて取り上げ、中小企業における先端IT技術活用の可能性について議論している。どちらのケースにおいても、先端技術を活用して事業成長を実現するためには、単なる技術の導入だけでは不十分であり、経営戦略に組み入れた検討を実施すべきであることを示している。

IDC Japan ITスペンディング グループマネージャーの廣瀬 弥生氏は「ITサプライヤーは、ユーザー企業のデジタル変革を支えつつ、モビリティ、クラウド分野からIoT、認知システム、ビッグデータ活用へ、デジタル技術全体を経営戦略に統合していく道筋を共同で考えるべきである」と分析している。

・レポート概要はこちら 2016年 国内IT市場先端IT技術利活用事例調査

<参考資料>
産業分野別IoT導入状況(従業員規模1,000人以上)

IDC、製造業IoTは中堅中小企業での活用の広がり見られると発表

【関連リンク】
IDC Japan

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