アクティブリンク株式会社は、NVIDIAのディープラーニングプラットフォーム「NVIDIA Jetson TX1」(※2)を採用したモニタリングシステムを搭載することで、起伏や障害物に対して、より順応性が高い二足歩行および運搬を可能とする「パワーローダー MS-04」のプロトタイプを公開した。
作業用ロボット開発の領域では、長年にわたって、車輪移動には適さない起伏や障害物が存在する路面にも高いレベルで順応でき、安定的に作業できる二足歩行型ロボットの実用化が待たれている。
これを受けて「パワーローダー MS-04」では、人が普段荷物を持ち上げ、抱えて運ぶ姿勢に近い“前抱え構造”を取ることで作業面での安定性を向上。さらに、路面の起伏や障害物との距離を高い精度で把握できるモニタリングシステムを搭載することで、死角なく、順応性の高い歩行が実現できるパワードスーツを提案している。
あわせて、同社では、この領域の研究レベルの進展に寄与すべく、「パワーローダー MS-04」の技術情報を大学や研究機関に提供し、よりよいパワーローダーの実現につなげていくという。
「パワーローダー MS-04」プロトタイプの目標仕様は以下のとおり。
【アクチュエータ】
・200~250W ブラシレス8軸(インクリメンタル・エンコーダ搭載)
【センサ】
・ジャイロ・加速度センサ 1ch(腰部に配置)
・力覚センサ 4ch(左右ハンドル・ペダルに配置)
・ポテンショメータ
【拡張性】
・パワードスーツの基本制御プログラムは改造可能
・上半身部分はマウンタ付きテーブルが実装されており、購入者が任意のセンサやモジュールを取り付け可能
・インターフェースとしてシリアル(UART)、LAN、I2Cを実装
※仕様は予告なく変更されることがある。
【関連リンク】
・パナソニック
・アクティブリンク(Activelink)
・エヌビディア(NVIDIA)
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