NTTドコモ、様々なIoTサービスに利用可能なLPWA対応IoTゲートウェイ機器の実証実験を開始

株式会社NTTドコモは、センサをはじめとする様々なIoT機器から取得した情報を、IoTに最適な無線技術「Low Power Wide Area(以下、LPWA)」通信で集約し、低カテゴリLTE通信(※1)でクラウドへ送信することを可能とするLPWA対応IoTゲートウェイ機器を開発し、実証実験を開始した。

同実験では、LPWA対応IoTゲートウェイ機器を対象として、IoT機器からLPWA対応IoTゲートウェイ機器までの通信距離を数kmとする広域通信、さらにLPWA対応IoTゲートウェイ機器1台に対するIoT機器の接続台数を100台規模とする大量接続について検証するほか、電池駆動で10年以上の長期稼働を実現するために、低カテゴリLTE通信のカテゴリ1や、カテゴリ1に省電力技術eDRX(※2)を組み合わせた構成、さらにはカテゴリM1、カテゴリNB1を活用して、省電力への効果の確認も行うという。

現在、様々なIoT機器から情報を集約するためのLPWA通信には複数の規格があり、今後もさらに技術革新が見込まれる中で、顧客が新しいIoTサービスを柔軟により早く利用いできるように、LPWA通信を含む異なる規格の複数の無線通信(※3)からの情報を自営網として構築したネットワーク内で集約し、低カテゴリLTE通信で公衆網にてクラウドへ情報を送信することが可能なIoTゲートウェイ機器の有用性・実現性を検証する。また、今後異なる複数のLPWA通信に対応したIoTゲートウェイ機器の提供を視野に入れた開発を実施していくという。

同実験を通じてLPWA対応IoTゲートウェイ機器に関する技術を確立することにより、水田センサや畜産センサを用いたスマート農業、マンホールセンサを用いたスマートシティ、駐車場センサを用いたスマートパーキング、自動販売機センサを用いたスマートマーケティングのほか、道路・橋梁・鉄道のインフラ監視や河川の防災監視等、屋外や広範囲にIoTを活用したサービスを必要とする法人顧客は、迅速にIoTネットワークを構築することが可能になるという。

同実験を通じて、LPWA対応IoTゲートウェイ機器に適用可能な低カテゴリLTE通信技術を、2017年度中にドコモネットワークへの導入をめざすという。

<実証実験の概要>
目的:
・LPWA通信と低カテゴリLTE通信を用いたIoTゲートウェイの有用性の確認
・LPWA対応IoTゲートウェイの電池駆動による10年以上の稼働、数kmの広域通信、100台規模のIoT機器の大量接続についての実現性の検証および、技術の確立
実験期間:2016年11月15日(火曜)から約1年間(予定)
実験内容:
・LPWA対応IoTゲートウェイの長時間電池稼働の実現性の確認
・LPWA対応IoTゲートウェイと、IoT機器間での長距離広域通信の実現性の確認
・LPWA対応IoTゲートウェイへのIoT機器大量接続の実現性の確認
実験場所:ドコモR&Dセンタにおける試験環境

※1 3GPPが規定する無線通信に関する標準化規格「カテゴリ1」や、「カテゴリM1」、「カテゴリNB1」に対応した通信技術があり、高速・大容量向け通信ではなく、低消費電力・低速通信を実現する通信規格。
※2 Extended Discontinuous Reception(長周期間欠受信)。
※3 Wi-FiやBluetooth®などの無線通信。

【関連リンク】
NTTドコモ(NTT docomo)

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