2016年11月24日から25日、ファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:HUAWEI)が主催したグローバルMBB(モバイル・ブロードバンド)フォーラムは千葉県の幕張メッセで開幕した。
ファーウェイのCEOケン・フー氏の語る「モバイルの未来」
今回のフォーラムでは、最新の4.5Gと5Gのテクノロジーにおける成果が発表されたとともに、ファーウェイのCEOケン・フー氏は基調講演も行われた。今年のスローガンは「Mobile is the future」(モバイルは未来だ)で、ケン・フー氏は「未来のサービスはすべてモバイルアプリケーションで提供されるようになる」と述べた。
ビジネス面から見ると、新たなチャンスに参入するためには、「技術中心からアプリケーション中心に移行する必要がある」とケン・フー氏は語った。そして、大きい潜在力が持つビデオ市場、世帯中心のビジネス展開と垂直型業界の連携に関する3つの開発価値がある発展方向を同氏が述べた。
ビデオ市場の1つ分野であるVR/ARにとって、データの高速通信と低遅延が要されている。特に現在、コネクテッドカーに関しても、ヴァーチャル運転テストなどのために、VR/ARの技術も導入しているようだ。エンターテイメント産業は無論、VR/ARは多くの産業価値が持ち、ゲーミング、ライブ・ビデオチャットなどもそちらに向けて進んでいる。これらは、5Gをはじめとしたこれからの通信で実現できるものだ。
また、家庭での通信ビジネスに関して言うと、ファーウェイは固定モバイル・ブロードバンドより、無線モバイル・ブロードバンドサービスであるWTTx(wireless to the x)を開発し、インターネット接続の普及を展開することができると述べた。
ファーウェイが開発したWTTxは家庭・中小企業向けのインターネットサービスで、半径2kmのカバー率がある基地局を設立すれば、無線でこれまで通信をカバーできない地域でも手軽にインターネットを接続できる。これで、より幅広い範囲で高速な通信体験をユーザに提供することを期待できるのだと述べた。
安川電機 代表取締役会長 津田純嗣氏:安川電機の2025ビジョン
また、登壇したのは株式会社安川電機 代表取締役会長 津田純嗣氏であり、ロボットを中心にしていた「安川電機の2025ビジョン」をテーマにして講演をした。
現在、安川電機はモーションコントロール(47%)、ロボティクス(37%)とシステムエンジニアリング(10%)という事業展開だ。中でも、モーションコントロール事業のサーボモータとインバータは、共に世界首位だ。
津田氏は、安川電機にとって一番重要な分野である産業用ロボティクスについて、これまで産業用ロボットは写真のように柵に囲まれて人とは隔離された存在であったが、未来のロボットは人だけがやっていた作業を支援するために、より安全な機能を持ち、人間と共に働ける「協調型ロボット」になるだろうと述べた。
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