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Googleは、これまでのマップを活用したナビゲーションや検索サービスの利便性をさらに向上させ、店舗や施設の混雑状況をリアルタイムで知らせるサービスを11月中旬から開始した。
昨年、「Google マップ」や「Google検索」に追加された「Popular times」と呼ばれるサービスは、検索された施設の混雑時間帯を曜日ごとに、過去のデータを基にグラフで可視化し、来客の平均滞在時間を表示している。
今回の変更では、リアルタイムに混雑状況を知らせる機能が追加され、対応している店舗の詳細ページに赤いLIVEタグが付く。位置データを記憶するオプションを選んだユーザーのデータは、プライバシーを守るため匿名化されると同時に、他のユーザの情報と統合することで利便性を増しているサービスとなっている。
表示される状況としては `A little busy`(やや混雑している)、`Not too busy` (あまり混雑していない)などがあり、状況が正確ではない場合ユーザーによってフィードバックもできる仕組みになっている。
また、同じ施設内でも店舗によってサービスの営業時間が異なる場合もあるが、これからはすべての営業時間がGoogleマップで表示されるようになった。
上記の機能は顧客が外出する時のルート作成や時間節約に大きいメリットをもたらすサービスである一方、ビジネスオーナーにとっては、混雑状況の表示で来客を逃す恐れもある。
Googleは道路の混雑情報から始め、次は曜日ごとの混雑時間帯を検出・表示サービスを開始した、そして、今回は店や商業施設の混雑状況をリアルタイムで提供できるようになった。
スマートシティのプロジェクトとしては、人通りや交通量を把握し、数字で表すプロジェクトを展開しているが、Googleが現在提供しているソリューションを使うことで、スマートシティのプロジェクトがグローバル規模でも実現可能となることがわかる。
今後Googleがどのようなサービスを提供するかに注目すべきだ。
Source:Google Blog
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デジタルソサエティ研究家。
1973年生まれ。IoTNEWS代表。株式会社アールジーン代表取締役。
フジテレビ Live News α コメンテーター。J-WAVE TOKYO MORNING RADIO 記事解説。など。
大阪大学でニューロコンピューティングを学び、アクセンチュアなどのグローバルコンサルティングファームより現職。
著書に、「2時間でわかる図解IoTビジネス入門(あさ出版)」「顧客ともっとつながる(日経BP)」、YouTubeチャンネルに「小泉耕二の未来大学」がある。