「IoTでビジネスにイノベーションを」 考えるよりやってみよう。[PR]

以前は「ビッグデータ」がデータ活用のキーワードだったが、最近は製造業だけでなく、どの分野においても「IoT」がキーワードとなっている。

経営者からは「ビッグデータ」のときと同様に、IT部門や現場部門に対して自社のIoTの実施状況はどのようになっているのか、具体的な計画はどのようになっているのか、との話が下りている。そのため、他のIT投資案件も「ビッグデータ」や「IoT」が記載されていないと通りにくいとの話もでている。

その理由は、自社の競争優位というよりも、競合他社が「ビッグデータ」や「IoT」により強力な競争優位性を持つのではないか、あるいは最近は異業種からの参入により新たな競合相手が現れるのではないか、そしてここで乗り遅れてしまうと取り返しのつかない状況になってしまう、という危機感だ。

一方で、企業の情報システム部門やIT企業からは、「ビッグデータ」や「IoT」について、「どんなデータをどのようにビジネスに活かしたらよいかわからない」「ビッグデータやIoTは、実際には市場でいわれているほど活用されていない」との話もよく聞く。

ウイングアーク1stでは、2001年からデータ活用のソリューションを市場に展開しており、すでに累計5,000社を超えるお客様に導入いただいている。また、年間10社を超えるお客様の導入事例を公開しており、すでに100社近い企業の導入事例を公開している。実際に多くのお客様とお話をさせていただく機会があるが、一般の認識は「ビッグデータ」や「IoT」について、大きな誤解があるのではないかと思う。

まず1点目は、「ビッグデータ」や「IoT」は競合に対する対応策ではない。

「ビッグデータ」や「IoT」については、これまで使っていない、あるいは従来のITでは使えなかったデータを活用することで、これまで誰も知りえなかった新たな気づきや事実を見つけられる可能性があるということに他ならない。すでに実ビジネスを行っていれば、過去のデータや顧客、市場も持っており、大きな可能性を持っている。重要なことは、その可能性を見つけ出し、現実に変えようとする意欲があるかどうかだ。

2点目は、「どんなデータをどのようにビジネスに活かしたらよいかわからない」という点だ。これを自分たちの問題と捉えてしまい二の足を踏むケースが多いが、わからないのは当たり前なのである。

業務システムのデータ活用と異なり、今まで使っていなかったデータを利用するということでは、「このデータを使ったら、何が見つかって、どのようにビジネスに価値を生むのか」は、実際にやってみないとわからない。また、同様に「ビジネス上でこんなことをやってみたいのだけれど、現時点でどのようなデータがあり、またはどのようなデータが必要か」についてもビジネスとITの両方を知っている必要があり、やはり答えを持っている人は少ない。

3点目は、「ビッグデータやIoTは、実際には市場でいわれているほど活用されていない」という点だが、データ活用が企業文化となっている企業では、基幹システムのデータ活用と「ビッグデータ」や「IoT」のデータ活用をあえて区別しておらず、「ビッグデータ」や「IoT」という言葉は使っていなくとも、他社では使っていないデータの活用の取り組みはすでに特別なこととしてではなく、普通に行われている。

例えば、ウイングアーク1stが事例として公開している飲食業の事例だ。

料理を載せた皿に貼り付けたICタグで、「いつ、どの商品が提供され、いつ消費されたのか」、またタッチパネルでは、「いつ、どのテーブルが、どの商品が注文されたのか」という情報を把握している。これらのデータに、POSの売り上げや来店状況、食材の在庫/納品予定量、従業員のシフトデータなど店舗運営に関わる様々なデータを紐付け、AWS(Amazon Web Services)上に構築したデータウェアハウスに蓄積し全店舗で活用できる環境を備え、現場で適切なオペレーションを取れるようにしている。

第1章:IoTは、考えるより可視化から
~まずはやってみよう。トライアルや実証実験のススメ~

それでは、これから「ビッグデータ」や「IoT」のデータ活用に取り組むという企業はどのようにしたらよいのだろうか。おそらく現時点では「どんなデータをどのようにビジネスに活かしたらよいかわからない」だと思われる。

「このデータを使ったら、何が見つかって、どのようにビジネスに価値を生むのか」
「ビジネス上でこんなことをやってみたいのだけれど、現時点でどのようなデータがあり、またはどのようなデータが必要か」

これらの要件を明確にしたうえで、システム構築をと考えてしまうと、非常に遅くなってしまう。

最近のアプローチは、まず「今あるデータ」の可視化だ。データの可視化は、答えを教えてくれるわけではないが、まずは可視化することで、業務現場の担当者は、客観的な事実が見えてくる。

実は、現場は事実を正確に知らずに、あるいは勘違いや思い込みで議論していることが意外と多い。事実が正確につかめると、「例えば、こんなことをやってみたら効果があるのでは」というように具体的な打ち手が見えてくる。

また、ある程度可視化ができてくると、現場担当者からは、「こんなことが起きているようだけれど、事実だろうか。こんなデータを可視化できれば、こんな打ち手があるのだけれども」という話になってくる。

例えば、図1は全国の物流拠点間、物流拠点から配送先への実際の物流の動きを線で表現したものだ。

【図1】物流の動きの可視化 情報提供 株式会社フレームワークス
【図1】物流の動きの可視化
情報提供 株式会社フレームワークス

本来は、物流拠点を中心に線が引かれるはずが、実際に線を引いてみると日本地図が真っ黒になってしまっている。

全国に店舗展開されている小売業を例に説明しよう。シーズン前に計画配送を各店舗に実施したとする。実際に販売が始まると、計画配送で店舗在庫になったものでは対応できずに品切れを起こし、近くの店舗から移送したり、売れ残りそうなものは、自店舗のセールで一掃したり、といったことが日常茶飯事に行われているのではないだろうか。こうしたことを可視化すると、右の<現状実績>のような状態になる。

具体的に可視化されると、次の打ち手が見えてくる。

例えば、計画配送の計画値をより精緻にする、あるいは店舗在庫を減らし物流拠点への在庫とするなどだ。また、仮にそれらを実施していたとしたら、実際にどのようになっていたかというシミュレーションを実施し、効果を測定するといった仮説検証も可能だ。

具体的には、BIツールを使い、まずこうした可視化をプロトタイプで実現し、それをベースに業務現場を巻き込んで議論し、実際に活動に適用させてみる。そこからさらに改善していくサイクルを継続的に社内に根付かせるのだ。

第2章:具体例の紹介

では、BIツールを使った具体例を紹介しよう。

はじめに、物流や営業活動において「地図」を利用した業務効率を向上させる活用方法を紹介する。企業がビジネスを進めるうえで、お客様・お取引先の情報を管理するために、顧客管理システム(CRM)等を導入するケースは少なくない。そのお客様の住所情報をBIツールで地図上に表示(プロット)することで、様々な活用が可能になる。例えば、訪問したいお客様やお取引先を複数選択し、最適な訪問順序を表示させることで、経験が少ない営業担当者やドライバーは、表示された情報を元に効率的に行動できるようになる。(図2)

【図2】訪問ルートの表示と現在の進捗状況
【図2】訪問ルートの表示と現在の進捗状況

 

また、スマートフォンのアプリや車載センサーを利用することにより、リアルタイムに地図上に表示することもできる。例えば、センター側からは訪問しなければならないお客様・お取引先様からの問い合わせがあったとき、営業担当者やドライバーが「今」どの位置にいるのか、「今」どのような状況にあるのか、その位置からどの程度で現地に向かえるか等を即座に確認することができ、よりレベルの高いサービスの提供が可能になる。(図3)

【図3】ドライバーの位置と現在のステータス
【図3】ドライバーの位置と現在のステータス

 

次に、機器や設備の稼働状況や店舗フロア状況のモニタリング画面としての活用だ。様々な指標を一つの画面で確認するためのダッシュボード上に、リアルタイムに取得できるデータ(センサーデータや位置情報、カメラ映像など)を即座に画面に表現することにより、「今」の情報を数値やグラフ・カメラ映像等でモニタリングしたり、閾値(しきいち)を超えたときのアラートを掲示したりすることができる。こうしたリアルタイムデータの可視化が、気づきや速やかなアクションにつながる。(図4)

【図4】リアルタイム機器モニタリング
【図4】リアルタイム機器モニタリング

 

詳しくは、ウイングアーク1stのサイトで実際に体験できるデモサイトを用意しているのでご覧いただきたい。

【図5】MotionBoard体験デモサイト
【図5】MotionBoard体験デモサイト

 

デモサイト内にある「配達経路管理ボード」は、先にご紹介した配送先のお客様の位置を地図上に表示後、担当ドライバー自動的に配送経路を表示させることができるボードで、物流や配送業務におけるシミュレーションや効率化を図ることができる。

「到達圏分析ボード」は、倉庫や営業拠点の位置から、一般道のみ、もしくは高速道路を含む条件で、30分以内・60分以内・90分以内に到達できる範囲を表示できるボードで、配達や営業拠点でのカバーエリアを確認でき、新規の拠点・倉庫構築時などのシミュレーションに利用できる。

この他にもフィールドセールスや保険の外交員等が訪問するお客様の周辺情報を確認し、効率よくビジネスを行うためのエリアマーケティング(会員情報確認ボード)や、店舗における商品の売り上げと合わせて、購入されたお客様の声を分析する「お客様の声」分析ダッシュボードなども公開している。

第3章:IoTの最新事例

●自動車の動態データの分析(テレマティクス)事例

IoTの中で、自動車の動態データの活用も積極的に行われている。

ウイングアーク1stの事例として公開している企業で、名古屋に本社のある株式会社フジタクシーグループでは、タクシーの動態データ(どの乗務員が、どこを、どのような[乗車、乗車中、降車、空車の]状態で走行しているかのデータ)を地図上に可視化している。リアルタイムというよりは過去データの分析だが、今後は物流や車両のリアルタイムでの可視化や、お客様からの注文により急遽配送を行う必要が起きた場合に、どの車両をどのように手配したらよいかというシミュレーションでの活用にも可能性が広がっている。

また、ウイングアーク1stと協業している株式会社エムログでは、車両の走行データと故障診断データを車載のODB-Ⅱから取得し、営業車両やトラックなど日常的に車両を使う事業者が車両の運行状況をリアルタイムにモニタリングするためのソリューションを提供しており、企業の管理者は運転手が危険な運転をしていないか、適切なルートを通っているか、車両が緊急事態に陥っていないか、といったチェックが可能になる。国内で販売されている車両のメーカー、車種、年式毎に幅広い車種に対応しており、また今後対応車両としてダンプ、バスなども予定している。

また、手軽な方法としてはスマートフォンを利用することで車両の位置、加速度を取得し、今、その車両がどこにいるのか、どのような経路で、どのくらいの速度で走行したか、どこで急加速、急減速(急ブレーキ)、急ハンドルなどの危険な運転があったのかを取得することができる。図6は、実際にスマートフォンにウイングアーク1stのMotionBoardのIoT Agentをインストールしてデータを取得し、MotionBoardで可視化した例だ。

【図6】走行データ活用画面例
【図6】走行データ活用画面例

 

●消費者の操作ログ分析を活かした製品企画事例

すでに、IoTデータを製品企画に活用している事例もある。

グローバルでのAV機器の著名な「DENON(デノン)」や「Marantz(マランツ)」などのブランドを持つ株式会社ディーアンドエムホールディングスの事例だ。

・白河ワークスにおける「ユーザー操作ログ分析」

現在、同社が注力している製品の一つに、主に欧米のホームシアター市場で高いシェアを誇る「AVR(AVサラウンドレシーバー)シリーズ」があり、この各モデルに数年前からインターネット接続機能を搭載。ユーザーの合意を得たうえで、「どのようなセッティングや操作を行ったのか」といった情報を収集している。

「新しいユーザー層を開拓していくためには、既存のモデルがどのような使われ方をしているのか、電話やアンケートでは不可能な詳細なデータを収集し、潜在的なニーズがどこにあるのかを掘り下げていく必要があります。例えば、オンラインミュージックやインターネットラジオなどの視聴頻度が高いという事実が明らかになったら、その機能をより便利に簡単に利用できるユーザーエクスペリエンスを提供するという方向を定め、新モデルの開発を進めることができます」と同社は語っている。

また、この事例の特徴として、さまざまな現場部門のデータ活用をIT部門が積極的に支援していることだ。

事例の中でも「業務部門が必要とする情報をとりまとめて一元的に提供していくことが重要です。BI環境の整備や基幹システムとの橋渡しを行うところまでがIT部門の役割。その後のデータ分析については、業務部門自身が主体となって取り組んでこそ、現場の意識を変えていくことができ、スピード感をもった課題解決にもつながっていきます」と紹介している。

データ活用の主役はやはり業務現場だが、データの扱いやBIを含むITに対してはIT部門がやはりプロフェッショナルだ。また、IoTデータと業務システム、基幹システムとのデータ連携なども必要となってくる。やはり、現場部門だけでなくIT部門との連携も重要となってくる。

業務現場は、BIツールの導入や分析が目的ではなく、いかにデータ活用により、事実を把握し、それに基づいて具体的な意思決定やアクションを行い、結果的に売上やコスト削減などの成果を得ることがミッションだ。BI環境の整備や使い方に時間をかけるのは本末転倒となってしまう。

まとめ

「ビッグデータ」や「IoT」は今や夢物語でも、一部の先進的な企業だけの取り組みではない。まずは、今あるデータの活用からということでもスタートできる。

これまで使っていないデータを活用して、これまで誰も知りえなかった、新たな気づき、事実を見つけることで、市場、製品、ビジネスにおける大きなチャンスを手に入れられるはずだ。ぜひ臆することなくチャレンジして欲しい。

ウイングアーク1st株式会社
執行役員CMO 小島 薫
営業本部 IoTエバンジェリスト 大畠 幸男

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