富士通、大規模IoTシステム向けテストベッドの無償提供を開始

富士通株式会社は、IoTシステム向けアプリケーション開発を行う企業や研究機関などを対象に、大規模IoTシステム向けテストベッド(実証環境)の無償提供を本日2月6日より開始し、今後1年間利用者を募集するという。同テストベッドは、2016年11月14日に国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)の「IoTテストベッド事業及び地域データセンター事業に係る助成交付対象事業」に採択されたものだ。

提供するテストベッドは、センサーから収集された大量のデータの処理を、最も効率的に行えるよう自動的にクラウドとエッジコンピュータ(注1)に振り分ける「ダイナミックリソースコントローラー」(以下、DRC)機能を搭載した、クラウド型のIoTデータ活用基盤サービス「FUJITSU Cloud Service K5 IoT Platform」(以下、K5 IoT Platform)をベースにしている。さらに、センサーから収集され、クラウドとエッジコンピュータに分散して蓄積されるデータの一元管理を可能にする株式会社富士通研究所の新技術を「DRC」に組み込んで提供する。

「DRC」は、ネットワークトラフィックやデータ処理の負荷状況に応じて、センサーから収集された大量のデータの処理を、最も効率的に分散できるようクラウドとエッジコンピュータに振り分けることで、安定したリアルタイム処理を実現する機能。

今回のテストベッドに「広域分散データアクセス技術」を組み込むことで、処理の振り分け先であるクラウドや各エッジコンピュータ上に分散して蓄積される全てのデータの種類や所在情報のみをクラウドに集約し、一元管理を可能にする。これにより、他のアプリケーションでのデータの再利用といった効率的なデータ活用が実現できるという。

安定した分散処理と、データの効率活用を可能にする一元的な所在管理を両立した同テストベッドを利用することで、利用者はアプリケーション開発の際にそれらの仕組みの作り込みが不要になるため、迅速にIoTシステムを実現することが可能になる。

同社は同テストベッドの提供を通じて、製造や流通、公共分野をはじめとした様々な分野において、大規模IoTシステムを活用した新たなサービスの創出に貢献するとともに、同テストベッドの提供から得られる知見を生かし、「K5 IoT Platform」の競争力強化を図っていくという。

なお、東京大学と北海道大学は同テストベッドを活用し、大規模IoTシステムの基盤技術開発や実証を行う予定。

注1 エッジコンピュータ:クラウドとセンサーなどの間に配置されるコンピュータ。

提供:富士通

【関連リンク】
富士通(FUJITSU)
情報通信研究機構(NICT)
富士通研究所(FUJITSU LABORATORIES)
東京大学(The University of Tokyo)
北海道大学(Hokkaido University)

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