PALTEKとUPRがソラコムと連携し、IoTゲートウェイから可視化までのグローバル対応インダストリアルIoTパッケージを販売開始

株式会社PALTEKとIoTクラウドプラットフォームを提供するユーピーアール株式会社(UPR)は、IoT向けデータ通信サービスを提供する株式会社ソラコムと連携し、グローバル展開が可能なインダストリアルIoTソリューションパッケージの販売を開始する。

ユーザーはこのソリューションパッケージを活用することにより、工場等にIoTシステムをより容易に導入することができ、効率化および収益向上を促進することができる。

このIoTソリューションパッケージは、UPRが提供するIoTプラットフォーム「Scalenics®(読み:スケールニクス)」、ソラコムが提供する「SORACOM Air for セルラー」のデータ通信SIMカード(以下 Air SIM)、そしてPALTEKが国内総代理店であるロバステルテクノロジーズ有限公司(以下ロバステル社)が提供する産業向けIoTゲートウェイを連携させたシステムのパッケージ商品だ。

通常、センサ等の情報をクラウドで可視化するためのIoTシステムを構築する際には、IoTゲートウェイ等のハードウェアと可視化のためのIoTプラットフォームを、ユーザー自身で連結させる必要があるため、容易にIoTシステムを導入する際の障壁となっていたという。

今回のソリューションでは、ロバステル社のIoTゲートウェイに、「Scalenics®」、「SORACOM Air SIM」と容易に接続可能なソフトウェアを組み込み、システムとして連携させたことで、センサからの情報をクラウド上に集約し、より簡単に可視化させることが可能になる。可視化するだけでなく、より高度なデータの処理をしたい場合は、Scalenics®のAPIを活用してユーザーのシステムと連結させることで、分析などに活用することも可能だ。

また、ロバステル社のIoTゲートウェイは、国内外の20以上の携帯電話キャリアの認証を取得しているため、海外においてもこのIoTソリューションパッケージを使用することが可能だ。さらに、産業用電子機器間の通信プロトコルのデファクトスタンダードである「Modbus(※)」に対応しており、工場内の製造機械などの遠隔監視などにも活用できる。

PALTEKとUPRは、このIoTソリューションパッケージを2017年4月から販売開始する。なお、IoTゲートウェイへ接続可能なセンサについてもオプションとして展開する予定だ。

主な製品・サービスの概要

IoTプラットフォーム「UPR Scalenics®」
UPR Scalenics®は、IoT/M2Mサービスに必要なデバイス管理・認証・データ蓄積ストレージ基盤・メッセージ配信をPaaSサービスとして提供する。業界標準に基づいて設計されたUPR Scalenics®が提供するオープンAPIにより、スピーディかつ統一された手順でデバイスをクラウドに統合する。パブリッククラウドによる柔軟なスケーラビリティと業界標準のセキュリティで低コスト・スモールスタートでセキュアなIoT/M2Mサービスの構築が可能だ。

IoT通信プラットフォーム「SORACOM」
「SORACOM」は、セルラー通信とクラウドを融合し、簡易にセキュアにIoTシステムに必要な通信を提供するIoT通信プラットフォーム。データ通信SIMカード「SORACOM Air for セルラー」は、セルラーネットワークを、誰でも、1枚~、1日~、リーズナブルに利用、Webコンソール、もしくはAPIでプログラマブルに通信を操作できる。また、クラウド側でルーティングやプロトコル変換を肩代わりする「SORACOM Beam」、セキュアなプライベートネットワーク接続を支援する「SORACOM Canal」、簡易にクラウド連携する「SORACOM Funnel」など便利なサービスも提供、顧客のスピーディでセキュアなIoT/M2Mシステム構築を支援する。

IoTゲートウェイ
ロバステル社のIoTゲートウェイは日本を始め、アメリカ、ヨーロッパ、東南アジアなどの20以上の携帯電話キャリアで認証を取得しているため、日本国内のみならず海外においても迅速にIoTインフラを構築することができる。また、動作温度範囲は -40 ~ 85℃ と過酷な温度環境でも使用可能で、長期安定供給を実現しつつも低コストで製品を展開している。ロバステル社は既にヨーロッパ、オーストラリア、東南アジアなどで事業展開しており、製品はリモートモニタリング(遠隔監視)や遠隔制御などに活用され、高速道路の電光掲示板の制御、電力監視、公共交通の運行監視・モニタ制御など産業用途向けの実績を有している。

※ Modbus
ModbusはModicon社が1979年、同社のプログラマブルロジックコントローラ(PLC)向けに策定したシリアル通信プロトコルです。産業界におけるデファクト標準の通信プロトコルとなり、現在では産業用電子機器を接続する最も一般的手段となっています。Modbusは同じネットワークに多数の機器を接続して通信可能です。

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