ソフトバンク・テクノロジー、ベルト装着型IoTデバイスを用いたストレス度の計測に関する実証実験プロジェクトを発足

ソフトバンク・テクノロジー株式会社(以下、SBT)は、ダイキン工業株式会社の技術開発拠点であるテクノロジー・イノベーションセンター(TIC)と、青山商事株式会社の100%子会社である株式会社青山キャピタルと共同で、職種や職場環境と人が感じるストレスの関係性などに関する実証実験プロジェクトを2017年7月より開始する。

企業の業務効率化や生活の利便性向上など、様々な分野でIoTが活用される中、IoTによる人の健康管理や快適性向上にも期待が寄せられている。今回、独自のバイタルセンシング技術を持つダイキン工業と、セキュアなクラウド環境の提供を得意とするSBT、幅広い顧客ネットワークを持つ青山キャピタルの3社は、近年注目される労働者の健康管理や快適な職場環境づくりのニーズに対応すべく、人の生体情報とIoTを利用した新たな価値の創出を目的とした同プロジェクトを実施することになった。

同プロジェクトでは、クリップ状のIoTデバイスをベルトに装着し、多様な職場で働くモニターの身体活動情報、心拍情報、ストレス度、睡眠情報などの生体情報をリアルタイムに計測する。計測した情報をクラウドに蓄積し分析することで、職場環境とストレス度の相関や、就業時のストレス度と就寝時の睡眠状態の相関などを明らかにする。代表的な検証項目は以下。

  • ベルト装着型IoTデバイスで測定した生体情報の精度
  • 職種や職場環境とストレス度の相関
  • ストレス度と睡眠の深さの相関

同プロジェクトに用いられるIoTデバイスは、ベルトに装着できる形状で、内蔵されたチューブ式空気圧センサーにより、体の微かな振動を検知し、心拍、呼吸、体動などの生体情報を抽出する。取得可能なデータは以下の通り。

  1. 身体活動量:歩数、METs値を計測
  2. 心拍情報:心拍間隔から各ストレス指標を算出
  3. ストレス度:心拍間隔のゆらぎを分析し計測時のストレス度を判定
  4. 睡眠情報:睡眠時間、睡眠の深さの変化を計測

チューブ式空気圧センサーは、心臓の動きに伴う微かな体の振動を測定し、人に負担をかけずに心拍や呼吸などの生体情報を測定する独自のセンシング技術『Airitmo(エアリトモ)』で採用しているセンサー。心拍間隔「ゆらぎ」から心と体の状態を判定検知した情報のうち、心拍間隔の「ゆらぎ」を分析することにより、心と体の状態を判定する。座るだけでストレス度を測定できるソファー『エアリトモ ソファータイプ』に実用化されている。
ソフトバンク・テクノロジー、ベルト装着型IoTデバイスを用いたストレス度の計測に関する実証実験プロジェクトを発足

同プロジェクトにおける各社の役割と目的は以下の通り。

  • ダイキン工業株式会社 テクノロジー・イノベーションセンター
    役割:独自のバイタルセンシング技術を用いた、ベルト装着型IoTデバイスの開発
    目的:現在の業務用空調機は、一般的に快適とされる室内の温湿度や、リモコンで設定した温湿度に応じた自動制御を行う。同プロジェクトの検証結果をもとに、新たに人のストレス度に応じた空調の自動制御技術を開発し、快適性だけでなく、生産性も向上するオフィス空間の創造など、空気や空間における新たな価値の創出を目指す。
  • ソフトバンク・テクノロジー株式会社
    役割:生体情報を蓄積・分析するクラウドプラットフォームの提供
    目的:生体情報の蓄積から分析結果を可視化できるセキュアなクラウドプラットフォームと、IoTデバイス管理と制御用ソフトウェアのセキュアな更新を、Microsoft Azure、電子証明書、英ARM社のCortex-M、mbed OS、mbed Cloudを利用して実現することを目指す。
  • 株式会社青山キャピタル
    役割:衣料品業界のネットワークを活用した、多様な職種からのモニター獲得
    目的:『中期経営計画 CHALLENGE 2017』において、ビジネスパーソン支持率No.1の確立を目指しているが、新たな試みとして、ビジネスパーソンのカラダとココロ、そしてファッションを組み合わせた新しいヘルスケアサービスの創造を目指す。日々のヘルスケアデータに関連する健康お役立ち情報を届けることで、ビジネスパーソンの健康への関心を深める機会を提供し、健康意識の改善へつながるかの検証を行う。

【関連リンク】
ソフトバンク・テクノロジー(SBT)
ダイキン(DAIKIN)
青山商事(AOYAMA TRADING)
青山キャピタル(Aoyama Capital)
ARM

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