ミルウス、サイバートラスト、デジオン、健康情報管理プラットフォーム「健康情報通帳“miParu”」共同開発

北大発ベンチャー認定(※1)の株式会社ミルウス、サイバートラスト株式会社(以下、CTJ)、株式会社デジオンは、多様なセンサ群で測定した、“人=身体”と“物=機器等”に関わる生体・行動・環境・稼働(※2)等の情報(以下、健康情報)を、SeeQVault(※3)規格等のセキュアな情報保護を実現するメモリーカードをはじめとする記録媒体に、改竄困難なデータとして貯蓄し、著作権保護管理機能を有した有効期限付きパケットとして配付する、より高度な個人情報の保護が求められるIoT時代にマッチした健康情報管理プラットフォーム「健康情報通帳※4“miParu(ミパル)※5”」構想を発表し、併せて必要な技術開発を公立大学法人広島市立大学(※6)と共同で実施することに合意した。

ミルウスが提唱する、健康情報通帳“miParu”構想をベースとし、広島市立大学の次世代無線通信技術、CTJの電子証明技術等、デジオンの著作権管理技術等を融合することで、早期の実用化を目指す。

「健康情報通帳“miParu”(以下 “miParu”)」は、利用者(以下 情報オーナ)が所有管理するメモリーカード等の記録媒体に、仮想センサ“miruWs”で連続取得した健康情報に関わるデータを、SeeQVault等の改竄困難な技術的仕様(※7)により記録日時等付きの“マスタ”データとして逐次保存。そして、利活用に必要なデータに限定してコピーし、著作権等の管理情報を付与して、情報オーナが指定する有効期限付きで、情報オーナが許諾した健康情報活用機関やサービス等のみへの配布を行えるもの。

これにより、活用後は、健康情報を任意もしくは自動的に消去するなどして、情報オーナの意思に反する個人情報の保管や利用・流通を防止することができるなど、収集(測定)~伝達(統合)~貯蓄(記録)~配付(活用)の一連にわたり、健康情報の秘匿性を高めることで、安心・安全な活用を実現するという。

仮想センサ“miruWs”は、北海道大学 大学院 情報科学研究科 メディアダイナミクス研究室と、広島市立大学 医用情報通信研究室が共同開発(※8)した、多様なセンサ群による測定情報をシームレスに統合する測定情報マネジメント技術スキームの総称。ミルウスが提唱する“miParu”は、“miruWs”に、秘匿性等を担保できるCTJ、デジオン両社推進のセキュリティ技術及び著作権保護技術(DRM)等を適用するもので、IoT領域での、安心・安全な健康情報の測定から配付までを担うシステム等のワンストップ構築に寄与する。

同合意のもと今後の各社・機関の役割は以下の通り。

  • ミルウス
    “miParu”コンセプトの提唱者
    “miParu”及び“miruWs”IPの企画・開発、ライセンス等含めた運用・管理、国内外での同IPの普及促進等
  • 広島市立大学
    仮想センサに関わるBody Area Network(BAN)などの次世代無線通信技術の開発
  • CTJ
    同技術開発を受けた、セキュアIoTプラットフォームへの活用・展開
  • デジオン
    DiXiM DRM及びSeeQVaultのmiParuへの応用とアプリ開発

※1.「北大発ベンチャー認定制度」は、国立大学法人北海道大学の研究シーズの実用化を加速することにより、日本経済、地域経済への貢献を行っていくことを目的に創設された制度。詳しくは、こちらの「北大発ベンチャー認定制度」サイトを参照。
※2.機器に関わる健康情報とは、例えば、異音等不具合を検出する非破壊検査測定情報や、事故の防止に役立つ自動車の操作に関わる情報等のこと。
※3.SeeQVaultは、放送録画用に使用されている高度なコンテンツ保護方式。
※4.ミルウスより商標登録出願済。
※5.“My Information Passbook & Archive for Reliable Utilization”の略。ミルウスより特許及び商標登録出願済。
※6.担当部署は、大学院 情報科学研究科 医用情報通信研究室。
※7.健康情報データ・認証プログラムの改竄検出にはハッシュを用う。鍵はメモリーカード・管理サーバに秘匿して保管し、定期的にチェックを行い、異常時には通知・バックアップ復元等を実施する。
※8.開発に際しては、一部、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の支援を受けている。

【関連リンク】
北海道大学(Hokkaido University)
ミルウス(MIRUWS)
サイバートラスト(Cybertrust)
デジオン(DigiOn)
広島市立大学(HIROSHIMA CITY UNIVERSITY)

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